【d!】月の魔女と愛念の呪い【gr】 (ページ14)

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◇..

彼女に部屋を案内し、この家では好きにしてくれて構わないと伝える。その他この家の事を教えた後、俺も風呂へ向かう。

実は浴槽に湯を貯めるのは久しぶりであった。実家を出てからは一人暮らしを続けていたため、毎日シャワーのみで暮らしていたのだ。
女性の入った後に入るのもどうなのかと思いつつ、ここは自分の家だから遠慮する必要は無いのだという結論に至り、俺も湯船に浸かる。

そういえば、夕食がまだだったな。
彼女はろくな食事もしていなかったと話していたし、多めに作ろうか。
それ以前に、今日からは彼女の分も三食作らなければならない。昼は学院に行ってしまっていることが多いから、俺がいない時は昼食は自分で作るように話しておかないと。

あと、今日の夕食の時にでも俺の話をしよう。さっきは俺ばかりが質問攻めをしてしまったから、こちらも何か話をしないと。

などなど、そんな事を色々と考えながら自分の右手の甲の紋章を眺める。

この事は……まだ……………

そう心の中で呟いて、俺はその後体や頭を洗い風呂場から退出した。