第344話 神威SIDE ページ47
「それは無理だと思うぜ?」
・
聞き覚えのある声に顔を上げると、
そこに立っていたのは高杉だった
神)やあ、高杉。久しぶりだね。
高)あぁ。
神)でさ、なんで無理だって言えるの?
高杉が口を開く
しかしそれと同時に、
「高杉いいいぃぃぃ!!!」
大勢の男の声が廊下に響いた
黒い服を身にまとった大勢の人が、
俺の正面、高杉の背後から
こちらに向かって来る
数人が高杉に向かって斬りかかろうとしたが、
先頭に立つ一人が止めていた
俺には分かった
彼らは真選組。
そして先頭に立ち、
彼らを指揮っているのは、憐の姉の美緒。
ア)来たか。
俺の背後でアブトがつぶやいた
高)ククッ。
まさかこんな所で、幕府の犬に会うとはな。
・
高)・・・今日は邪魔が入った。また来る。
高杉はすれ違い様にそう言いながら、
俺に書類のようなものを渡し、
廊下の暗闇に消えていった
渡された書類に視線を落とし、ペラペラとめくってみる
高杉らが新しく仕入れた武器について
書かれているようだった
美)あの・・・さっきは電話勝手に切ってしまってすみませんでした。
顔を上げると、美緒が俺たちに頭を下げていた
美)真選組の美緒、憐の姉です。
お待たせしてすみませんでした!
神)あのさ、早速なんだけど、
Aたちの命が危ないって・・・
・
俺たちは美緒から、
美緒と憐の兄のこと
そしてその兄が、憐の結婚相手と関係があることを聞いた
・
神)じゃあ、今すぐAを止めに行かないと・・・っ!
俺が足を踏み出すと、
まるでそれを阻止するかのように、
美緒が俺の前に立った
美)お願いがあります。
Aさんたちを、止めないであげてください!
神)・・・は?
俺は意味が分からなかった
ア)何言ってんだ、あんた。
さっき電話で、Aを止めてほしいって言ってたじゃねーか。
神)それとも何?
さっき話してたお兄ちゃんの話は、全部作り話だったとか?
美)違います!
神)さっきの話を聞かせておいて、
Aを止めるなって・・・
Aを見殺しにしろってことが言いたいのかな?
俺は気づくと、
美緒の胸倉を掴んで、拳を振り上げていた
しかし美緒は、
まるでこの展開になるのを知っていたように、
待っていたように、
笑みを浮かべると静かに言った
美)・・・Aさんを護るための、作戦なんです。
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然 - 本能シリーズ久々に読みたくなってきちゃいました。時代が変わってもなお読み進めてしまうのと、最終回がないこの銀魂らしさといいますか。。2021年になっても応援してます。できれば最後の最後まで見届けることができたらと思います。更新楽しみにしてます。 (2021年7月6日 0時) (レス) id: f0e687d64b (このIDを非表示/違反報告)
◆苺飴◆(プロフ) - 神美さん» コメありがとうございます!頑張ります!!(灬´ ω `灬) (2014年11月12日 20時) (レス) id: 6bcac12ade (このIDを非表示/違反報告)
神美 - 更新待ってました!苺飴さんこれからも頑張ってください!応援してます(^ω^) (2014年11月12日 20時) (レス) id: ae3cdd8c9b (このIDを非表示/違反報告)
◆苺飴◆(プロフ) - a6さん» 返信すごく遅くなってごめんなさい!ちゃんと覚えてるよ!! (2014年8月23日 21時) (レス) id: 92b6edfb6c (このIDを非表示/違反報告)
◆苺飴◆(プロフ) - 優凛さん» 返信遅くなってごめんなさい!今でもちゃんと覚えてるよ!!応援ありがとう!頑張ります!! (2014年8月23日 21時) (レス) id: 92b6edfb6c (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2012年8月19日 22時