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第322話 ページ25



行かなきゃ・・・!


憐を追わなきゃ!!


あたしはただひたすら


廊下を走っていた


この先の突き当たりにある


停船所を目指して・・・。





憐)じゃ、行くから。
・・・元気でな。





何も考えていないつもりでいても


気づけばあたしの頭の中で


憐の言葉と後ろ姿が思い出される


その度に


心臓が締め付けられるような苦しさがあたしを襲った


あたしは


憐に言わなきゃいけないことがある


伝えなきゃいけないことがある


でもなんでだろう


肝心の言葉が出てこない


絶対に伝えたい気持ち、でも思い出せない言葉


この矛盾した思いが、


あたしの足を前へと進ませる





気づけば


「停泊所 関係者以外立ち入り禁止」


と札のついた扉の前に立っていた


大きな鉛色の戸を押すと


いつもの見慣れた風景が広がっている・・・はずだった。


そこには船がなかった


本来であれば大型の船が数十隻停まっているはずの場所は


ずいぶんとすっきりした空間になってしまっていた


あたしたち第七師団の船だけが残っている


しかしその近くに数人の天人が集まり、


今から出発しようか、という様子だった


あたしは慌ててその集団に駆け寄った


天)・・・あ!あんたは第七師団の!


声をかける前に


数人いた天人のうちの一人があたしに気づいた


天)どうした慌てて。また上司が何かやらかしたか?


その一言に集団に笑いがおこる


A)違いますよ!!


天)まあまあ怒るなって!
それより・・・


天人はそう言って


自分の背後をゆびさした


天)俺あもうここで働いて随分だが、
こんなのは初めてだ。


天)どっかの星が軍隊ひっさげて
俺たちぶっ潰しにくるらしいってな。
みんなビビって、船に乗ってどっか行っちまったよ。


天)んで俺たちも、今から逃げようとしてたんだが・・・。


天人たちが一斉にあたしの顔を見る


天)持ち主にばれちまった・・・。


A)やっぱり・・・。


ため息がもれる


A)・・・いいですよ?


天)・・・え?


天人たちの目が不思議そうにあたしを見つめた


A)あたしを、空天の星まで乗せていってくれるなら、
あたしたちの船、使ってもいいですよ!!!





・・・きまった。


あたしの言葉に天人たちは


そんなの朝飯前だ!まかせとけ!と、船に乗り込んでいった


あたしも


さて、と乗り込む


その時


背後から聞きなれた声が聞こえた気がして


あたしは振り向いた

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設定タグ:銀魂 , 夢小説 , 神威   
作品ジャンル:アニメ
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- 本能シリーズ久々に読みたくなってきちゃいました。時代が変わってもなお読み進めてしまうのと、最終回がないこの銀魂らしさといいますか。。2021年になっても応援してます。できれば最後の最後まで見届けることができたらと思います。更新楽しみにしてます。 (2021年7月6日 0時) (レス) id: f0e687d64b (このIDを非表示/違反報告)
◆苺飴◆(プロフ) - 神美さん» コメありがとうございます!頑張ります!!(灬´ ω `灬) (2014年11月12日 20時) (レス) id: 6bcac12ade (このIDを非表示/違反報告)
神美 - 更新待ってました!苺飴さんこれからも頑張ってください!応援してます(^ω^) (2014年11月12日 20時) (レス) id: ae3cdd8c9b (このIDを非表示/違反報告)
◆苺飴◆(プロフ) - a6さん» 返信すごく遅くなってごめんなさい!ちゃんと覚えてるよ!! (2014年8月23日 21時) (レス) id: 92b6edfb6c (このIDを非表示/違反報告)
◆苺飴◆(プロフ) - 優凛さん» 返信遅くなってごめんなさい!今でもちゃんと覚えてるよ!!応援ありがとう!頑張ります!! (2014年8月23日 21時) (レス) id: 92b6edfb6c (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2012年8月19日 22時

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