師匠 ページ5
Aside
「おや、君がAの恋人かい？」
船内から出てきたペンギンを見て、そう言葉を口にする
『ちょっ・・・・！“師匠”！！もうやめてください！！』
「師匠・・・！？」
キャプテンが驚いたように声を出す
ペンギンも驚いている様子でこちらを見つめてくる
いや、驚いているというより・・・状況整理が追い付いていないと言った方がいいか
「ああ、申し遅れたが、私の名前はマリポッサ・ロスカ、Aの師匠だ」
「・・・・・・本当か？A」
『はい・・・ああもう！強そうな人を見かけたら戦いを挑む癖、直してくださいよ！』
「はっはっは、すまん、自然と腕が疼いて仕方がないのだよ」
少し巻き戻り、三十分前
『何だ？シャ』
思考が止まった
だが自然と、悪い感じはしなかった
「久しぶりだな、A」
十数年ぶりに見る、懐かしい顔
久しぶりに会えたことに、感動と喜びで固まっていると、シャチが師匠に攻撃を仕掛けた
何故かは知らないが、師匠の事を“敵”と判断したのだろう
師匠は手首のブレスレットからワイヤーを引き出し、シャチの刀の斬撃を受け止める
「誰だ、てめェ！」
「いきなり攻撃を仕掛けてくるとは・・・最近の若者は血気盛んだのう」
「誰だって聞いてんだよ！！」
「はぁ、全く・・・やれやれ」
やれやれはこっちのセリフなんですけど・・・
ていうか、もう戦る気満々じゃん師匠
こうなった師匠は止められないから、シャチを無力化するしかないか・・・
『・・・ごめんシャチ、話とお詫びは後でするから』
そう言って、シャチの首筋に手刀を入れ気絶させた
「・・・・・・って、トドメ刺したのはお前かよ、A」
『本っっっっっっ当にすみません、ごめんなさい』
能力を展開したまま、飽きれたように、キャプテンはため息を吐く
ペンギンはようやく状況が分かったらしく、シャチを寝かせに船内へ入って行った
「で、何の用だ？」
「そりゃぁ、可愛い弟子の顔を見に来たのさ」
「ならもう見ただろ、帰んな」
「まぁ！何と冷たい男か！このような男のもとにAを置いておれるか！連れ帰る」
『いやいやいや、嫌ですよ！？』
本当に何考えてんだこの人！
「それに、Aには大事な話があるのでな」
「話・・・？」
『何ですか？それ』
「お主の“探し物”の事じゃ」
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黒羽(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！初めてコメントいただきました、励みになります（＾＾） (2021年9月11日 15時) (
レス) id: 6a93ddb834 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - もう一つのｐｃがしました。初めまして！とっても素敵です！高評価しました！ (2021年9月11日 15時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ x他1人 | 作成日時：2021年7月28日 11時
