発見 ページ20
Aside
時は昨夜、消灯時間直前
師匠に話を聞いてもらって、随分気持ちが軽くなった
ただ話を聞くだけじゃなく、さりげなく相槌をうったり、アドバイスをくれたりする
師匠の話の聞き方はもはや神のそれだと思う
「虎の坊の話だと、お主とペンギンはしばらく接近禁止だそうだ」
『なぜです？謝れば済む話なのに・・・って、事を起こしたのは私やないかい』
「否定したいがそうじゃな、虎の坊曰く、Aが異常に怯えた様子を見せていたから、
だと言っていたぞ・・・私の方から言っておこうか？もうAは平気だと」
「いや・・・多分キャプテンは断るでしょうね、理由聞いても話さないでしょ」
『そういう人だからね・・・って、イッカク、体験済み？』
「シャチとバチバチに喧嘩したときにね」
もしキャプテンが断らなくとも、恥ずかしくて言えないと思う
“もう平気なのでペンギンと会わせてください”なんてね・・・
だから決めた
『よし、自分から会いに行く！』
「よっ！肝っ玉！」
「まぁ、それしか道はなかろう」
膝を叩いて勢いよく立ち上がった
さっきシャチたちが食堂に集まってたから、待ち伏せすればいいと思う
シャチ、ウニ、クリオネ、この三人が集まってたら大体ペンギンも居るから会えるのは確実
問題は、キャプテンに見つからないかって事
『師匠、キャプテンの足止めお願いできますか？』
「よし来た」
「え？居場所分かるの？」
「さっき自分の部屋に戻って行ったぞ」
『では、行ってきます』
「幸運を祈る」
そうやってイッカクは親指を立てた
それに呼応して私も親指を立てる
部屋から出て、師匠は私と逆の方向に歩いて行った
ここからは、私一人で行動しなきゃいけない
ふう、と大きく息を吐き、そして歩き出す
ベポに話しかけられたが、何とかはぐらかし食堂へ向かう
『あれ、いない・・・？』
食堂には、ペンギン以外のメンバーしか居なかった
もう寝に行ったのか？
男子部屋行くのは少しリスキーなのだが・・・
とりあえず外出てみよう
『ここは・・・いませんね』
やっぱり先に寝たのかな
後ろの甲板の方にも行ってみようか
前の甲板から後ろの甲板を繋ぐ短い階段を下って、後ろの甲板へ出る
その瞬間に、上から聞こえた声を私は聞き逃さなかった
『みーつけた』
ペンギン、発見
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黒羽(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！初めてコメントいただきました、励みになります（＾＾） (2021年9月11日 15時) (
レス) id: 6a93ddb834 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - もう一つのｐｃがしました。初めまして！とっても素敵です！高評価しました！ (2021年9月11日 15時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ x他1人 | 作成日時：2021年7月28日 11時
