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男子会 ページ16

シャチside

「何か悪寒がする・・・」

「風邪でも引いたのか?」


そう言ってペンギンが顔を覗き込んでくる

いや、多分これ風邪じゃないわ

女性陣の皆様方が噂してるわ、おお怖い怖い


「さて男子会だー」

「うわすっげェ楽しくなさそう」


口を開いたのはウニとクリオネ

その二人の他、ペンギン、ベポ、あとおれが一斉に食堂に集まっていた

集まった理由は飯を食うためじゃない


「「「何やらかしたんだよ、ペンギン」」」


ベポ以外の声が全員重なった

ペンギンがキャプテンから“接近禁止命令”
(Aに)を出されていて、その理由を聞くためだ

まぁ何で出されたかは想像がつくけどな


「お前ら・・・頼むから古傷抉るような真似はしないでくれ」

「いや古傷っつったって今日の事だろうが」

「うっ・・・・・」

「それより、何で居るんだよ、ベポ」

「すみません・・・」

「「打たれ弱!!」」


クリオネの容赦ないつっこみの後、おれとペンギンは声を合わせてベポに突っ込んだ

確かに、何でベポがここに居るんだ?

こういう話は苦手なはず・・・ああ、そういう事か


「さしずめ、キャプテンに言われてきたんだろ?」

「え、違うよ!?そんなんじゃないよ!」

「ふーん」


ビンゴ

今のペンギンがどんな様子か、探って来いなんて言われたんだろうな

それなら自分で来ればいいのに


「ほら、早く言えよ」

「ええ・・・」

「何だよ、そんなにやばい事やったのか?」

「いやそうじゃないけど・・・」

「なら言えるよな、早く言えって」

「何か浮気がバレた夫婦みたいな会話してんな」


その後もしつこく聞いて、ペンギンがやっと話し始めたのは三十分後

話を聞いた後のベポ達の様子はというと・・・


「・・・・・・さすがに無いわ」

「うん、それキャプテンにも言われた」


ウニは顔にしわを寄せて、ペンギンを謙遜の目で見つめている

クリオネは“おれは同じことするかもしれん”と呟いていた

ベポはいつも優しいペンギンの意外な一面を見て目を覆っている


「シャチは知ってたんじゃないのか?」

「いんや、気絶してたから分かんなかった」

「で、お前はどう思う?」


クリオネが聞いてきた


「どうって?」

「ペンギンのこの行動!相棒として、お前はどう思ってんだ?」

「おい勘弁してくれよ・・・」


どう思ってるか、ねェ・・・

何とも→←女子会



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黒羽(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます!初めてコメントいただきました、励みになります(^^) (2021年9月11日 15時) (レス) id: 6a93ddb834 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - もう一つのpcがしました。初めまして!とっても素敵です!高評価しました! (2021年9月11日 15時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬこ x他1人 | 作成日時:2021年7月28日 11時

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