lily of the valley 2 ―海道ジン―

Ｎｏ，6 ページ7

私たちが机につくと、前に立っていた先生が話し始めた。

先生 「皆さん、お知らせがあります。
　 優さん、愛さん、前へ来てください。」

先生に呼ばれて、2人は前へ出る。
驚いていないところを見ると、前もってこのことを知っていたようだ。

先生 「優さんと愛さんが、別の孤児院へ移ることになりました。
　 此処からは遠いので、会うことも少なくなると思います。
　 2人に、あいさつをしてもらいます。」

優 「これまでお世話になりました。
　 みんなと仲良くなれて、とても楽しかったです。
　 またどこかで会うことが会ったら、声を掛けてください。」

愛 「みんなと過ごせた時間は、私の宝物です。
　 楽しい時間をありがとうございました。
　 どこかで会ったら、またよろしくお願いします。」

先生 「ありがとうございました。
　 優さんと愛さんは・・・」

優と愛が別の孤児院へ・・・。
せっかく仲良くなったのに。
2人がいなくなると、私は話す人が居なくなる。
ふと目をやった窓の外には、切ないほど美しい水色の空があった。

Ｎｏ，7→←Ｎｏ，5

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキーplants

牡丹

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す