小さな神威くんの飼育係

新章 第26話 『捕獲』 ページ42

一通り阿伏兎に肩パンした後
あたしはあることを思いついた





『ねえ！高杉晋助の所に逃げようよ！』





あそこなら安全！と息巻いていると
後ろから阿伏兎にがっちり肩を掴まれた





「それだけはダメだ」






『嫌なんでだよ』







と阿伏兎と向き合うと彼はこう言った






「団長に怒られちまうだろ！！！！」






『いやしらねぇよ！
普通に考えて高杉の所で匿ってもらった方が
安全だろ！！絶対行く！！』





と阿伏兎の手を振り払いズンズンと扉の方へ向かうと今度は足を掴まれた






「だぁからなんでわかんねぇんだ！！
この間高杉絡みで団長キレたろ！
んなことがあったってのに高杉の野郎に
手なんか借りてみろ！俺が団長に
殺されちまう！」





『んなお前の都合だろ！！
あたしはまだ提督の側近だか、なんだか
になりたかないんだよ！！
離せ阿伏兎ー！！！』






と二人ドッタンバッタン動き回っていたその時
部屋の扉が開き、そこに1人の天人を筆頭に
後ろには多くの部下たちが構えていた






『…』





「…最っ悪だ
ああくそ、お前さんのせいだぞ！！」





『いやお前が神威の事なんか気にするからだ！』





「お前はもう少し団長の事を気にしたらどうだ！
いつか本当に食われちまうぞ！！！！」






『どう食うってゆうんだよ言えよほら！！』






「おじさんの口から言わせるな！！
お前の頭で考えろ！！！！」







「あの、どうでもいいから
とりあえず捕まってくんない？」








ー
ーー







とゆうわけで阿伏兎のせいで捕まった私。
阿伏兎はというと地下の牢屋に連れていかれ離れ離れになってしまった






『ちょっとレディなんだから
もう少し丁寧に扱ったら？！！！』





と怒るが天人はそんな私の言葉なんか
聞いてないふり。大きな鎖で手をぐるぐる巻きにされ、そのままあたしはどこかへ連れていかれた

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