第11話 『ショッピングモール』 ページ11
『かむいはどの服がいい?』
と彼だけに聞こえる声で聞く
すると彼は ん。と小さな指で服を指す
『着物か〜!いいじゃん。絶対似合う!』
と、小さな下駄も手にし
私はそのままかむいに履かせようとそれを差し出す
するとその店の店主がやってきた
「随分可愛らしい人形さんですな」
『え、あ、ハハハ〜ありがとうございます』
と焦りながらもお礼する
すると店主があるものを渡してきた
『傘?』
「着物でしたら、この番傘が合いますぞ
繊細な部分まで細やかに作られて
いてその人形と着物にも合うかと」
と笑う
でも、ドールの服を買うだけでもかなりの出費
その上番傘まで買うとなったらだいぶ痛い
申し訳ないがここは断らせてもらおう
とした時、店の店主は分かっていたかのように
人差し指を横に振った
「貴方とその人形さんにプレゼントです
お代はいりません」
『いや、そんな!どうして』
と答える私に店主はにこやかに
「人形はお子さんに喜ばれますが
子供は成長していくと人形の良さを忘れてしまう
貴方のような若い方に来ていただいて
嬉しかったんですよ」
と店主は嬉しそうに笑った
『じゃあ、お言葉に甘えて…』
と傘は頂き、
着物と下駄はお買い上げをした
「その番傘貸して」
と早々にお買い上げした小さな傘を
彼はなぜか懐かしそうに見つめる
『そんな気に入ったの?』
「まあ、馴染み深いものなんだよこれは」
と嬉しそうにアホ毛を揺らすカムイだった
ー
ーー
一通り買い物も終わり
最後このショッピングモール1の名物
観覧車に乗ることになった私たち
夕暮れ時か、客も少なくなって来て
すぐに乗れそうだ
『カムイ!そろそろ私たちの番だよ!』
「はいはい」
と答えるかむいなんかほっとき
観覧車に乗り込んだ
『これ落ちたらどうなんだろうとか
考えない?』
と下を見ながら青い顔をする私
するとかむいは 傘広げちゃえばいいだろ
なんて答える
『あんたねえ、傘広げれば
宙に浮くとでも思ってんの?』
なんて馬鹿な話をしながらも観覧車は
ゆっくりと進んでいった
『おっ、かむいもうそろそろで満月だよ
まだ欠けてるけど』
と私が言うと彼はずっと黙ったままだった
この時、薄く空に浮かび上がる月を見てかむいは
何を考えていたんだろう。
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xoxo(プロフ) - 迷い猫さん» ありがとうございます^^* 笑 準備しているんでもう少しお待ちください!! (2021年10月13日 12時) (レス) @page36 id: d5fabe029a (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - うおおおぉぉぉ(((殴お、おおおお返事ありがとうございます!←これから頑張って下さいネ!! (2021年10月10日 20時) (レス) @page4 id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - 迷い猫さん» 教えていただきありがとうございます!変えさせてもらいますね (2021年10月10日 12時) (レス) id: cc6db5cebf (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 特別編で名前が○○のままなんです……もし変えれたら変えてください……上からですみません!頑張って下さいネ!! (2021年10月9日 21時) (レス) @page36 id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - 名前が〇〇名前ままなんですが名前変換できませんどうしたらいいんでしょうか? (2019年8月18日 10時) (レス) id: a133be1277 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:xoxo | 作成日時:2018年8月30日 17時