歴史様が参ります！5

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ｵﾛﾊﾞｽ「一度や二度”幻燈(トラウマ)”を破ったからなんだ…ッ

いいだろう！！収穫祭の間といわず…永遠に…ッ
2人まとめて再起不能になるまでッ
絶望(トラウマ)の底に沈めてくれる！！」




そう叫んで手を振り上げたオロバスだが



その背後に回り込んでいたアスモデウスが火炎を彼に叩き込んだ



ｱｽﾞ「次席だかなんだか知らないが…

私のおトモダチには、指一本たりとも触れさせん

遅くなりましたイルマ様！」


入間「アズくん…！ー



うずくまるオロバスを一瞥し、入間達の方へ振り向く
安心して表情を綻ばせる入間とクララだが



『デービーッー！
アスモデウス・アリス！！失格ーー！！』


入間「えっ……反則……！？」



無情にも下されるリタイア宣告に入間とクララの表情が凍りつく



ｵﾛﾊﾞｽ「ぬかったな…アスモデウス…！！
生徒への直接攻撃は反則行為…！！もう優勝は望めない！！貴様の収穫祭はここで終わりだ！！
最も若王に近かったというのに…っ愚かなこと…だ」



言い終わるや否や、二発目の火炎がオロバスを襲う



ｸﾛﾆｶ「ねえ見た！？イキってる！！オロバスくんボロボロになりながらもイキってるよ！悪役みたいな笑い方してるよ！かーわいい！！！」

ﾛﾉｳｪ「痛い痛い！！癖(へき)が！癖が穿りすぎてるロノウェ！」


ｸﾛﾆｶ「いやしかし、キュートアグレッション極めてる場合じゃないね」



ひとしきり悶えたクロニカは倒れているオロバスを見やる



ﾘｰﾄﾞ「よし！じゃあオロバスから鉢を…取り…返し…

消えた！！

(いやでも…クロニカとロミー先輩の気配が残ってる…)
もしかして、クロニカがオロバスを？」


入間「ええっ！？で、でも…クロニカも狙われてたんだよね？自分を狙ってた相手を助けるかな…」


ﾘｰﾄﾞ「いや…狙われてたのはあくまで端末って言ってたし、クロニカはその辺の常識が通じないからなあ…
オロバスのこと大好きみたいだし、自分を狙ってたことなんて屁でもないだろうし」


入間「じゃ、じゃあ…オロバスくんが復活して襲ってくることもあるんじゃ…」


ﾘｰﾄﾞ「それはない…と、思う
多分オロバスがアズアズに再起不能にされるのは『決定事項』だろうから、クロニカが捻じ曲げるはずがない
むしろ心配なのはオロバスの方かも…」



リードの言う意味が分からず、入間とクララは顔を見合わせて首を傾げていた

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