231 ページ34
屋上に到着したプルソンはトランペットを取り出す
目当ての人物を探して周りを見渡すと、出入り口の方から声をかけられる
ｸﾛﾆｶ「や、今日も時間ぴったりに来られたようでなにより」
ｿｲ「まあ僕の認識阻害にかかれば？いくら捜索部隊を出されていようと約束の時間に間に合うことくらい余裕というか？むしろクロニカちゃんの方こそ今日も来てくれてありがとうわざわざ撒いてから来てくれるなんて天使か天使だったわ」
ｸﾛﾆｶ「おちつけ〜？
ほらほら、ぶつけたいことがあるならひとまず
セッションといきましょうか」
そう言ったクロニカはいつの間にかバイオリンを手に持っていた
プルソンはコクリと頷くと、思いきり息を吸い込み …──
パーパパパパパパ
パパパパパーパパー
〜〜〜♪
トランペットの音がバビルス中に響き渡るとともに、クロニカがバイオリンを弾き鳴らす
「！ この音…”ピクシー”だ！」
音楽祭の準備をしている生徒たちも一瞬手を止めて2人のピクシーの演奏に耳を傾ける
ｵﾛﾊﾞｽ「あ…ああ、なるほど…
改めて聴いてみると確かにこれは」
ﾜﾙﾌﾞ「どうした？なんか思うことある感じ？」
ｵﾛﾊﾞｽ「いや、ピクシーの片方…バイオリンの方は恐らくクロニカだなって思って…そしたら途端にいつもより良く聴こえてな」
ﾜﾙﾌﾞ「ふーんそっか…
いやなんだって！！！？？片方クロニカちゃんなの！？なんで分かったの！？」
ｵﾛﾊﾞｽ「たまにクロニカが弾いてくれるから、弾き方の癖とかで分かるというか…
あ、くれぐれも周囲には言いふらさないでくれ
私がクロニカに色んな意味で大変なことにされる」
ﾜﾙﾌﾞ「色んな意味で大変なことに！？」
ｼﾞｬｽﾞ「何者なんだろうなピクシーのトランペットの方って」
ｴﾘｻﾞ「ステキよねぇ！
まさかバイオリンの方はクロニカちゃんだなんて思いもしなかったけれど…楽器の演奏もできるなんてすごいわ！」
ﾘｰﾄﾞ「でしょでしょ！？
もういっそ、トランペットの方も一緒に音楽祭出てくれりゃあ…
絶対優勝できるのにな ──」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かもしか(プロフ) - メグミさん» おお…！メグミさん、ありがとうございます！励みになります！ (12月12日 19時) (
レス) id: 52cf4bd518 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - 面白過ぎて一気見て来ました！更新をのんびり気ままに待ってます！ (12月11日 18時) (レス) @page19 id: eda99f50ca (このIDを非表示/違反報告)
かもしか(プロフ) - ユノンさん» ユノンさん、ありがとうございます〜！のんびりやっていこうと思います！ (11月26日 14時) (レス) id: 52cf4bd518 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ。 (11月20日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かもしか | 作成日時：2023年11月5日 15時
