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手紙を読み終えると、それをキリヲとオチョに渡してこめかみを押さえるバール
オチョは青ざめ、キリヲは呑気に「クロニカちゃんから心配されてもうた〜」とニコニコしている
オチョ「あっ!そういえばキリヲくん!
ちゃんと報告はしといてくださいよ!ロノウェ・ロミエールくんが元祖返りだったなんて聞いていませんよ!?」
キリヲ「ええ?ロノウェくんいうたらあの派手でやかま…騒がしい子やんな?んでウォルターパークの御曹司の
僕が知っとったんはジョニーくんいう生徒会の子だけやけど…妙やなぁ
…まさかとは思うけど、クロニカちゃんの端末って全員元祖返りってことあらへん?
何人かそれっぽいのおらんかった?問題児クラスがどうとか言っとったやろ」
オチョ「そう、いえば…
シャックス・リードとアンドロ・M・ジャズとかいう生徒…あの2人とはなぜか目が合って、睨まれたような…
今思えばアレは同族の気配だったと…?」
キリヲ「確定やん」
バール「お前な…!」
オチョ「ひええすいません!!!」
キリヲ「でもまあ、あんま首突っ込んどったら危うくこっちが記憶消去されるかも知れんかったし、気付かんで正解やったかもなぁ」
バール「随分と買い被ってるじゃねぇか
実はイルマよりもそのクロニカちゃんの方がお気に入りだったりすんのか?」
キリヲはバールの言葉にキョトンと目を瞬かせるが、今までとは違った柔らかな笑みを見せる
キリヲ「クロニカちゃんは僕のライバルやからなぁ〜
それに買い被っとるんと違うで兄さん
あの子を甘く見とったらあかん、今は泳がせてくれとるだけや
こっちがどんな手で対抗してくるか面白がって見とるんよ
それこそ対応間違えたら…消されるで?文字通りな」
オチョ「わ、私も…対峙したから分かります
クロニカ様を刺激するのは得策ではないかと」
キリヲ「クロニカ『様』?あっさり魅了されとるんちゃうぞオチョくん」
オチョ「アッいや違うんです!違うんです!」
キリヲとオチョ2人の意見を受け、バールは思考する
バール「わーったよ
とりあえずクロニカとその端末とやらにはノータッチで今までどおり作戦を進める、それでいいな」
話が終わったのを確認し、扉の裏側に潜んでいた悪魔が1人その場を離れる
「俺も会いてぇな〜 クロニカ…
他のやつばぁ〜っかりずりぃじゃん」
その悪魔、アトリは一人ポツリと呟いて目を閉じた
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かもしか(プロフ) - メグミさん» おお…!メグミさん、ありがとうございます!励みになります! (12月12日 19時) (レス) id: 52cf4bd518 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - 面白過ぎて一気見て来ました!更新をのんびり気ままに待ってます! (12月11日 18時) (レス) @page19 id: eda99f50ca (このIDを非表示/違反報告)
かもしか(プロフ) - ユノンさん» ユノンさん、ありがとうございます〜!のんびりやっていこうと思います! (11月26日 14時) (レス) id: 52cf4bd518 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ。 (11月20日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かもしか | 作成日時:2023年11月5日 15時