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生徒達の歓声をバックにオロバスは問題児達を見つめる
オロバス(優勝じゃない……
2位…でもない…
勝てなかった…のに、清々しい)
優勝を逃したというのに、オロバスはほっとした表情を浮かべていた
オロバス(何故私が問題児クラスに執着していたかわかった…
いつも2位の私は…
常に一番目立っている彼らが羨ましくて、妬ましくて、でもそれ以上に…
彼らを尊敬していたんだ
あの優秀ではちゃめちゃな悪魔たちを)
クロニカ「吹っ切れた感じかな?オロバスくん」
オロバス「ああ、そうだな
クロニカさんにも、迷惑をかけた…」
クロニカ「ふふ、別にいいのに」
2人で問題児クラスの方へ進んでいく
そして入間とリードの前で歩みを止めると
オロバス「この度は… 誠に申し訳なかった」
入間・リード「「え?」」
2人に向かって頭を下げた
オロバス「…私は、勝利を求めるあまり、記憶が混濁するほど我を失ってしまい…
タガを…道理を外れた行いをした… 本当にすまない」
入間「いいよ」
入間は突然の謝罪に最初こそ面食らっていたが、すぐに彼に素直な思いを話す
入間「だって、それだけ真剣で全力だったってことでしょ?僕たちも全力で戦ったし」
リード「そうそう、別にルール破ったわけじゃないんだしさぁー
仕返しはジャジーたちがしっかりやってくれたし〜」
入間「すごかったね、幻覚の魔術
強かったぁ…」
クロニカ「よう言うた、それでこそ男や」
リード「あっクロニカ!
オロバスがビックリするくらいボロボロなんですがそこのところいかがでしょうか」
クロニカ「キュートアグレッションがちょっと行きすぎて…」
入間「キュートアグレッションでこんなことに!!?」
当のオロバスは他の生徒達に囲まれていた
2番信仰という誤解も解けたようで、周りから囃し立てられている
クロニカ「良かったね、オロバスくん
みんなにモテちゃって妬けちゃうなあ」
オロバス「クロニカさん…ッ
い、いや…これはそういうのでは…」
「おっ!オロバスがクロニカちゃんといちゃついてる!」
「羨ましいぞー!オロバスー!」
オロバス「いやいやいや…!」
顔を真っ赤にしながら周囲にうぶな反応を見せるオロバス
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かもしか(プロフ) - メグミさん» おお…!メグミさん、ありがとうございます!励みになります! (12月12日 19時) (レス) id: 52cf4bd518 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - 面白過ぎて一気見て来ました!更新をのんびり気ままに待ってます! (12月11日 18時) (レス) @page19 id: eda99f50ca (このIDを非表示/違反報告)
かもしか(プロフ) - ユノンさん» ユノンさん、ありがとうございます〜!のんびりやっていこうと思います! (11月26日 14時) (レス) id: 52cf4bd518 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ。 (11月20日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かもしか | 作成日時:2023年11月5日 15時