歴史様が参ります！4

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ｸﾛﾆｶ「うーん、囲まれたね
人数はざっと20人ちょいかな？」


「悪いがクロニカちゃん、宝玉は貰っていくぜ！」

「なんせ倒す必要はない、宝玉さえあればそれでいいのだからな」



ﾛﾉｳｪ「待つロノウェ！僕に対して何かないのかね！」


「ええ…だって先輩、見るからに戦闘タイプじゃないだろ…」

「だったら後回しにしたほうが効率的というか…」

ｸﾛﾆｶ「君ら位階5になんたる」



クロニカの言う通り、ロミエールは位階5
言ってしまえばクロニカとアスモデウスよりも位階が上なのだ
にもかかわらず、あまりにも舐められている

ピキッ、という音がロミエールからした気がした



ﾛﾉｳｪ「…そうかそうか、それが君たちの総評ということだな？
魔術を使うまでもない、君たち程度であれば体術のみで充分だ

さあ、全員纏めてかかってきたまえ」



瞬間、ロミエールの髪が真っ赤に変化した
目は魔獣の如く荒々しく敵を見据え、眉は吊り上がる

これには対峙している悪魔だけでなく、リタイアテントに待機している生徒会や教師メンバーも驚きを隠せない



ｱﾒﾘ「ロノウェの見た目が変わった…
ジョニー、アレはなんだ」


ｼﾞｮﾆｰ「アレは通称”乱神モード”と言われているもので、怒りをスイッチにあのモードになることができます
ですが鍛錬を重ねれば怒らずとも自由に発動できます

こんな風に」



確かにその通りのようで、ジョニーが目の前で簡単に乱神モードになってみせた



ｼﾞｮﾆｰ「所詮は一番未熟なモードですから、難易度は低いんですよ
自分自身のフィジカルのみで戦う、所謂脳筋スキルで…ほら、あのように地面を陥没させる程度なら拳一つで事足りるんです」



モニターの方を見ると、ロミエールが殴った地面は無惨にも割れ、ボコボコになっている
生徒達数人が衝撃だけで投げ出されているのも確認された



ｼﾞｮﾆｰ「細胞の再生能力…つまりは傷も複雑骨折程度なら数分で完治するほどに上がります
その上、これ自体は体術の類いなので魔力を消費することもありません
デメリットは…常に激昂状態になるので搦手が使えなくなることですかね」

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