歴史様が参ります！4

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ｸﾛﾆｶ「まあ最初からお金は自分で払うつもりだったんですけどね
大丈夫ですよ、軍曹さんは確かに食べましたけど

しっかり私が全額払うんで♡」



札束を見せびらかす成金のような所業をするクロニカに、ジャズとアロケルは思わずスタンディングオベーションである



ﾌﾙﾌﾙ「ここまでやられて、今更見っともなく足掻けねーっての
俺がちゃ〜んと払うヨ！クロニカちゃんだから特別ヨ〜？」


ｸﾛﾆｶ「ふふ、そういうところは漢気あるんですね、クロニカちゃん嬉しい」



自分の腕にピッタリとくっ付くクロニカに嬉しそうにニマ〜！と笑ったフルフルだが、ふと真顔になって小声で呟く



ﾌﾙﾌﾙ「……Gか」


ｼﾞｬｽﾞ「おいコラ未成年へのセクハラはご遠慮くださいお客様」


ﾌﾙﾌﾙ「クロニカちゃんの方からくっ付いてきたんだもんネ〜！男の嫉妬は見苦しいヨおジャズ〜」


ｼﾞｬｽﾞ「んだと！？俺なんかキスしてもらえるもんね！！」


ﾌﾙﾌﾙ「んじゃあ俺にもキスして〜？」


ｼﾞｬｽﾞ「お前がしてもらえるわけねーだろふざけんな！」


ｸﾛﾆｶ「ジャズもアロケルくんも頑張ってるもんね
おいでジャズ」



手招きするクロニカに目を輝かせるジャズ
頬に口付けられて頬を緩ませる



ｼﾞｬｽﾞ「口にはしてくんねーの？」

ｸﾛﾆｶ「それは収穫祭でがんばったご褒美に、ね？」

ｼﾞｬｽﾞ「よーしやってやらあ！！行くぞアロケル」

ｱﾛｹﾙ「あまりにも現金…！」



クロニカの言葉にやる気を出したジャズはアロケルと共に仕事に戻っていく



ﾌﾙﾌﾙ「キス一つで一喜一憂しちゃって、あいつもお子ちゃまネ〜！」


ｸﾛﾆｶ「そこが可愛いんですよ」



食べ終わるとス魔ホにメールが来ているのに気がつく


『【マーチ】
ボスケテ』


ｸﾛﾆｶ「切羽詰まっていながらネタに走るその精神、嫌いじゃない
うちのかわいい部下が待ってるんで帰りますね、ご馳走様でした」


ﾌﾙﾌﾙ「えー、ザンネェ〜ン」


ｸﾛﾆｶ「それと」



去り際に軽くフルフルの額に口付ける



ｸﾛﾆｶ「ジャズとアロケルくんのこと、頼みますね」



悪戯に成功した子供のような笑みで手をヒラヒラさせて、クロニカは店の外へ出て行った



ﾌﾙﾌﾙ「……ありゃ将来有望だわ」



少し呆気にとられながらもフルフルは、ニヤリと笑う
追加注文した酒を煽って込み上げたモノを流し込んだ

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