特級呪術師と新世界。

よんひゃくじゅう。 ページ11

一応隠居してる身なんだから……と思ったけど、その本人がそんなに気にしてなさそうだったからよしとした。

「フフフ…一応様子を見に来たが、問題なさそうだな……更に力が洗練されている…！」

「うん！！」

「では……早く行きなさい。仲間達の元へ」

あーあー…海兵達がどんどん集まって来てらァ。こりゃ撒くの大変かな。

「レイリー、おれは……やるぞ！！”海賊王”に！！おれはなるっ！！！」
「……いいけど。海兵集まってきてるよ、さすがにそろそろ撒くのにも無理があるレベルでわらわらと。」
「そっか…。じゃ、レイリー！！本当にありがとう！！行って来る！！」

「…………ああ…。…頂点まで行って来い！！」

行って来ますよと。ココに戻ってこなきゃならないのか？そういう訳ではないだろうけど。
あ、そういや船どこなんだ結局。どっちも偶然ばったり出会っただけで船の場所までは知らないみたいな事が起きてたらそりゃあもう文字通りの詰みなわけだけども。

「あ、そりゃ心配ねェ。42番ＧＲだ」
「そ。んじゃこの隣……だけど、近すぎるってのも問題だなァ。」

海兵が先回りしてやがる。
1人1人気絶させて回るのはめんどいなァと思ったら、突然海兵共が四つん這いになった。

……何あの怪奇現象。
いや、怪奇現象ってか…どっかで見た状況だぞ。ありゃあ…………どこだっけ。

「やっぱりお前らか、この大騒ぎ…！まだここでぐずぐずしてたのか！？」
「はァ！！！キミはスリラーバークの！！！」
「お前こそ何でまだここにいるんだ！！」
「ああ、スリラーバーク。そういやゾロとかがネガティブになってた絵面がこんなんだったなァ。えー…っと、確か…………パ、パローナ？だったっけ？」
「絶妙に間違えんじゃねェ！ペローナだ！！」
「本物の女本物の女……」

サンジがキショい。ってか、サンジのテンションがこの子出てきてからキショい。

「お前は後でオロす」
「……うわ…そういやお前見聞色使えるようになったんだっけか。」

メンドクサ……。まァでも…常時展開はしないよな？近くに居る人間の思考を読み取る程度の事だとしても、常時展開してたらいずれ鼻から脳みそ吹き出して死ぬし。前になりかけたしね、僕は。

「………………」
「とにかく急いで出航しろ。島のすぐそばに軍艦が現れたぞ！！」
「え！？」
「想定内っちゃ想定内だね。あんだけの海兵が居ながら軍艦来ないってのも逆におかしいし。」

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