心きらめくような (ページ25)

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＊24 楽しいページ25

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織山「あ、このシーンさ、A死ぬじゃん？」

『あのー、織山さん？もう少し言い方をオブラートに包むことは出来ないの？』

織山「いいから」

『あ、はい』

織山「"頬に手を当てて優しく笑った"の所、手伸ばすタイミングもう少しゆっくりしてくれない？死にかけでしょ？」

『だから言い方！！…ていうかそこは必死さが出るからそれでいいんです！！そこで余裕さを出しちゃ台無しじゃん！』

織山「いやでもさ！A重いから急に来ると支えられないから！」

『重いとか言うな！💢我慢しろ！隠れゴリラ！！！』

織山「はぁ！？」

『織山くん、憑依型の演技だからそっちの方がリアリティ出るの！』

こんなふうに意見を言い合えるのは、同い年で割と関わりのある織山君だけだ。

お互い舞台に本気で挑みたいからこそ、喧嘩にもなるけど、

すごく楽しい。

職業病だわ、コレ。

織山「じゃあせめて目が合ったタイミングにして！」

『…分かった、じゃあその時もう少し寄ってくんない？遠いとやりにくいから！』

織山「…分かった」

織山「じゃあ俺ちょっと、井上さんの所行ってくる」

『…うん、いってら』

"井上さん"

織山君の言う"井上さん"は真凛ちゃんのこと。

真凛ちゃんもこの舞台のメインキャラクターに抜擢されていて、

配役は"私の生まれ変わり"

この舞台、私が死んだ後のクライマックスが1番の見せ場で、織山君演じる"ハル"が
真凛ちゃん演じる生まれ変わりの"リク"に愛を伝え、熱いキスをして終わる。

真凛ちゃんとも舞台で共演出来て嬉しい。

はずなんだけど、

この台本を読んだ時からなんだか心がチクチクする。

いやな気分。

なんだコレ。