心きらめくような (ページ22)

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＊21 内緒ページ22

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帰る途中暫く無言が続き、ボリボリと食べていたお菓子も残り一本となった。

織山君は空を見ながら難しい顔をしていて、何か考え事している。

横顔綺麗だな、おい。

そんな彼をもう一度笑わせようと、目の前のお菓子についてふとした疑問を問いかけてみる。

『織山君』

織山「ん？」

私に呼ばれて、黒く光る綺麗な瞳と目が合う。

『織山君、男性って"太い"って単語に反応するって本当?』

『意識したりする？？笑』

織山「は？…いきなり何言ってんの？」

眉間に皺を寄せて冷たい声で言われた。

あ、引かれた。…絶対話題間違えた。

織山「下ネタ大会開催したいならAのラジオでやりなよ」

『はい、ごめんなさい。今のなし』

アイドルにする質問じゃなかったねと言って自分から目を逸らした。

織山「……」

するといきなり腕を掴まれて、もう一度目が合う。

織山「Aは意識すんの？」

『へ！？』

織山「俺がアイドルだって、…意識すんの？」

『あ、あぁ…そういう』

織山君は掴んでいる手に力を込めた。

織山「さっき事務所で私のことどう思ってる？って俺に聞いたよね」

『……う、うん』

真剣な顔をしたかと思えば、今度は掴んだ腕を自分の方に引っ張って、

『…へ？//』

顔を近づけできた。触れるか触れないかの距離で止まり、そのまま耳元で…

織山「内緒」

『！？！？！？///』

織山「しゃぁァー！ポッキーもらい〜」

『え？…ァァアア！！最後の一本！！！！！』

奪い取ったポッキーを今度は私が見せつけられて、

そのあと織山君は背を向ける。

るんるんと音符が見えそうなテンションの織山君に食べ物の恨みは怖いのだと蹴りを入れる準備をした。

そのあと見事に避けられて、ケラケラ笑いながらドンマイと言われた。