*19 嫌い? ページ20
*織山side
どーしてこうなった。
なんで俺の隣でグーグーいびきかきながら寝てんのこの人。
おかしいでしょ。
お店着くなり"本題"忘れてご飯いっぱい食べて、「お腹いっぱいになったぁ〜…」とか言って、うとうとしだして…
この状況。
ちょっとこっちに体重乗ってるから動けないじゃん。
湧と深田と黒ちゃんはこっちを見るなり静かに爆笑している。
深田「織山くんは私のことどう思ってるのー?」
黒田「ば、バカ!こんなところで言えるかよ!」
深田「もう!どうなのかいい加減はっきりしてよ!」
黒田「…す、すきだよ」
深田「キャー///わ、私も……ス・キ♡」
黒田「フッ、ばーか。そんなの知ってるよ✨」
元木「フー!!!」
こいつら💢
織山「一応聞くけど、それ誰!?💢」
黒田「え?織山(笑)」
深田「Aちゃん(笑)」
織山「俺、そんなこと言わないよ!Aもそんなこと言わないでしょ!」
深田「ホラホラ、そんなに大きい声出したらAちゃん起きちゃうよー(笑)」
深田あとで殴ろう。
元木「織山はどーなの?Aと付き合わねーの?」
織山「………いや、無理でしょ」
黒田「なんでー?」
織山「だってAは俺のこと嫌いじゃん」
深田(いやいや、嫌いだったら一緒に帰ったりしないでしょ笑)
元木「Aに嫌いって言われたことあるん?」
織山「毎回言われてる」
黒田「あ、言われてるんだ」
嫌われてないならとっくに告白してるよ。
寝息を立てながら寝ているAの顔にかかった前髪を分けると、白い肌と長いまつ毛が見えた。
それすらも心臓の奥がキュっとなる。
織山「……俺のこと本当に嫌い?」
織山「俺と一緒にいるの…嫌?」
聞こえるはずもなく、答えが返ってくるわけでもないのにAに問い続ける。
織山「俺は結構好きなんだけどなぁ」
お腹いっぱいになって幸せそうに寝るAの顔を覗きながら頭を撫でる。
元木「お前、やば」
織山「なにが?」
黒田「Aと2人だといつもそんななの?」
織山「どんな?」
深田「無自覚怖っ」
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作者名:にしか | 作成日時:2023年1月3日 13時