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7話 ページ7

〜your side〜

芝さんと出会ってから2週間ぐらいがたった。

私は晴れた日は必ずあの森を通っておばあちゃん家に行っている。

芝さんは必ずあの木の先にいる。

私が木のそばを通り過ぎるときは、いつも木の後ろに隠れている。
私に気を遣ってなのかもしれないけど、普通に見えてるんだよな……w

でも私だって気づかないふりをしながら通り過ぎている。
だって、下手に関わったら芝さんが猟師に狙われそうだから………


そんなことを考えながら歩いていると、木のそばまで来ていた。

ほら、君はあの木の下でいつもどおり隠れてる。
やっぱり今日も尻尾が見えてる。

そして私もいつもどおり気づかないふりをしながら通り過ぎた。


あの日以来目が合うこともないし、声が届くこともない。

「はぁ…………」
悲しくなってため息をついた。



















そのため息だけが重なった気がした。

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作者名:よもぎ | 作成日時:2021年9月2日 21時

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