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12話 ページ12
〜wolf side〜
A「芝さん!!芝さんしっかりして!!」
必死に俺の名前を呼びながら傷口を抑えて止血しようとしてくれてる。
健「Aちゃん……もういいよ………」
A「いやだ!!大丈夫だから!!こんな傷、すぐに治るから!!」
彼女の両目から大粒の涙が零れる。
それを拭おうと思って伸ばした腕が震えている。
あぁ、俺もうだめかも……
心のなかで悟ってしまった。
目の前の君に、
愛してるって言いたい。抱きしめたい。
だけど、そんなこともできないんだ。
どれだけ願っても、俺の爪や牙が消えることはなかった。
だから、せめてこれだけは言わせて………
健「Aちゃん……待ってるよ。君の涙が止むまで、あの木の先で………ずっと…………」
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作者名:よもぎ | 作成日時:2021年9月2日 21時