検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:1,087 hit

12話 ページ12

〜wolf side〜

A「芝さん!!芝さんしっかりして!!」

必死に俺の名前を呼びながら傷口を抑えて止血しようとしてくれてる。

健「Aちゃん……もういいよ………」

A「いやだ!!大丈夫だから!!こんな傷、すぐに治るから!!」

彼女の両目から大粒の涙が零れる。
それを拭おうと思って伸ばした腕が震えている。

あぁ、俺もうだめかも……
心のなかで悟ってしまった。

目の前の君に、
愛してるって言いたい。抱きしめたい。

だけど、そんなこともできないんだ。

どれだけ願っても、俺の爪や牙が消えることはなかった。

だから、せめてこれだけは言わせて………

健「Aちゃん……待ってるよ。君の涙が止むまで、あの木の先で………ずっと…………」

13話→←11話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:よもぎ | 作成日時:2021年9月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。