#22-5 JK ページ30
薄暗いステージ裏でも、ユナはキラキラと輝いて見えた。
ジョングクの姿に足を止めたユナを、マネージャーが呼ぶ。
mg「何してるの、時間ないよ」
YN「ネ、ネ、少しだけ、」
マネージャーの腕に軽く触れたユナがジョングクに駆け寄る。
「ユナ、」
YN「……Did you keep an eyes on me?」
「、もちろん。
っていうか、前からずっとユナのことしか見てないよ」
ジョングクが上気したユナの頬をそっと両手で包み込むと、ユナが嬉しそうにはにかんで、ジョングクの掌に頬を押しつける。
mg「ユナ!!」
YN「ネ!、いまいきます」
再度マネージャーがユナを呼ぶ。
慌てたように返事をしたユナが、ジョングクから離れようとするのを、つい引き留めた。
ユナが不意に髪飾りを髪から引き抜いた。
白い小花のドライフラワーでできた髪飾り。
ユナが背伸びをして、ジョングクの髪にそれを刺した。
YN「I think about you every night and day.
I’m crazy about you!」
言い終えるやいなや、ジョングクの指先に口づけを一つ落として。
マネージャーに駆け寄ると、あっという間に遠ざかっていく。
ジョングクは呆然と、ただ呆然とその後姿を見送るしかなかった。
英語は得意じゃないはずなのに、何故かユナの言葉は全部理解できた。
心臓が破裂しそうなくらい高鳴って。
体は燃えるように熱い。
ジョングクは片手で前髪を掴んだ。
ーーー…やられた。
まただ。またやられた。
ジョングクが伝えたい言葉が何も伝えられないまま、またユナは行ってしまった。
ーーーほんとに、ほんっとに、
なんてずるい人なんだろう。
ユナはいつも簡単にジョングクの心を掻き乱す。
「ああ”ーーーーーーーーーー…… 反則にもほどがあるだろ」
両手で髪をかきあげながら、ジョングクは笑みをこぼした。
ーーー今日の仕事が終わったら何がなんでもユナを捕まえてやる。絶対に。
ステージ裏に戻ってきたジミンに肩を叩かれるまで、ジョングクはその場に立ち尽くしていた。
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kamome(プロフ) - みゆさん» ありがとうございます。そう言っていただけて、嬉しいです😊 (2023年2月3日 15時) (レス) id: 7a5f009426 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - とても素敵な作品でした!続編楽しみに待ちます。 (2023年2月3日 6時) (レス) @page39 id: 0654fcd9f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kamome | 作成日時:2023年1月30日 4時