Baby's Breath. vol.2 (ページ49)

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#12-3 DH ページ49

YN「、ダヒョナ」

「ん？」

YN「どうしよう、わたし何も用意してない」

「えーっと…カトクは？とりあえずお礼の連絡をしてみたら？」

YN「知らない」

「えっカトク交換してないの？！」

YN「うん」

誕生日プレゼントを贈ってくるぐらいだから、てっきり連絡先の交換ぐらいはしてると思ってた。

驚きで声を上げたダヒョンに、ユナが眉尻をぐっと下げた。

YN「、わたし、どうしたらいい？」

「え、えーっと、…お礼の手紙を書く？とか？」

YN「！そうする」

「え、そうするの？ほんとに？え？それでいいの？」

咄嗟の思いつきがすぐさま採用されてしまって、慌てふためくダヒョンをよそに、ユナはいそいそと引き出しからレターセットを取りだして、床に並べていく。

YN「どれがいいかな」

「メンバカラーは？BTSさんはそういうのなかったけ」

YN「なかった、と思う」

「んー…じゃあこれは？シンプルでいいんじゃない」

YN「ん、そうする」

「そうだユナ、せっかくだから写真撮ってあげるよ。SUGAさんに写真送ったらきっと喜ぶと思うな」

ーーーついでに言うと、一緒に写真を見るかもしれないジョングクさんも。

シルバーのネックレスをつけて、アレンジメントを抱えたユナを写真に収める。
ほんのり頬を赤く染めて、はにかむユナは、ダヒョンの目からみても、とても可愛らしかった。

早速手紙を書こうと机に向かったユナの後姿を眺めながら、ダヒョンは微笑む。

大好きな親友の初めての恋だ。応援しない訳がない。

もちろんダヒョンたちはアイドルなのだから、恋をすることは手放しで喜ばれるものではないことはわかっている。

でも。それでも。

一人の人間として、ミン・ユナの親友のキム・ダヒョンとして。

ユナの幸せを願わずにはいられないのだ。

その思いはきっと、ダヒョンに限らず他のメンバーたちも同じはずだ。

ただし。

ーーーモモオンニやツゥィあたりにばれたら、ちょっと、いやかなり大変なことになりそう。

ユナのことになると、途端に視線が鋭くなる二人を思い出して、ダヒョンは苦笑した。