Baby's Breath. vol.2 (ページ48)

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#12-2 DH ページ48

CDを両手で受け取ったユナは、もう一度手紙を見つめて。

その横顔がじわじわと赤く染まっていくのに気づいて、ダヒョンは目を丸くした。

「誰かからの贈り物？」

YN「、…ん」

ダヒョンが尋ねると、ユナが恥ずかしそうにCDで顔を隠した。
そのケースの裏面に書かれていた見覚えのあるウサギのイラストをみて、ダヒョンは送り主に気づいてしまった。

ーーー、チョン・ジョングクさんだ。

静かに手紙を何度も読み返すユナの表情は、恋する表情そのもので。
初めて見る親友の表情に、ダヒョンは確信を抱いた。

「青い花花言葉」

こっそり携帯で検索をかけたダヒョンは、アレンジメントに使われているのと同じ花をみつけた。
一本の茎に、いくつかの菫色の花が花火のように広がったその花。

ーーーアガパンサス、かな。

画面をスクロールして、花言葉の欄に書かれた言葉を読んだダヒョンは、つい声を上げそうになって、慌てて口を閉じた。

花に込められたジョングクの思いも、それを受け取ったユナの表情も。

ーーーまるで物語の世界みたい。

もしこれがドラマだったら、ダヒョンはきっと今頃テレビの前で歓声を上げていたに違いない。
何故かダヒョンがこそばゆい気持ちになって、検索画面をそっと閉じた。