#11-3 ページ43
もぞもぞと布団の上で転がりながら、ユナは天井を見上げた。
こんなに長く寝たのは久しぶりで、まだ頭がぼんやりとしている。
それでも伸びをしてから、ユナはベッドを抜け出した。
ペタペタと足音を鳴らしながらリビングに向かうと、コーヒーの香りがユナの鼻腔をくすぐった。
SG「お?もう起きたの?おはよう」
「おっぱ、おはよ」
キッチンでコーヒーを入れていたユンギに抱きつくと、ユンギが頭を撫でてくれる。
SG「オッパちょっとやり残してることがあるから1時間ぐらい作業してから朝飯にしようと思ってるんだけど、ユナはどうする?先何か食べるか?」
「んん…いまはいい」
SG「わかった。ジョングクが起きてきたらオッパに教えてくれる」
「、うん」
ーーージョングク。
その名前にユナは一瞬フリーズする。
ユンギの言葉に頷いたものの、なんだか急に落ち着かない気持ちになって。
ーーーそうだ。ジョングクさんも、いま、このお家にいるんだ。
もぞもぞしながら、なんとなくユンギの後をついて作業室の前まで行ってみて、ユンギに首を傾げられて。
またぺたぺたと歩いてリビングに戻る。
マグカップに汲んだお湯をちびちびと飲みながら、リビングをうろついて。
リビングの片隅に立ててあったストレッチマットを敷いて、その上に腰を下ろした。
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作者名:kamome | 作成日時:2023年1月16日 17時