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#11-2 ページ42

ユンギの迎えでユンギの自宅に帰ってきてから、ユナは暫くの間自分の携帯と睨めっこをしていた。


SG「お前はうちにいることになってるから。メンバーにもマネージャーにも自分でちゃんと連絡をいれろよ」


そうユンギに言われて、ユナは正座をして、恐る恐るダヒョンに電話をかけた。

「怒られるだろうか」と身を固くしていたユナの耳に飛び込んできたのは、「無事でよかった」というダヒョンの涙声で。

それから次々にメンバーたちの声がして。

ユナの名前を呼んでくれて。

「今日はSUGAさんの家でゆっくり休みな」と口々に優しい言葉をかけてくれた。

メンバーに心配をかけてしまった罪悪感と、メンバーたちのあたたかさにユナは目を潤ませた。


「ごめんなさい」

MM「もう!心配したんだから」

NY「今日はできなかったから、明日こそパーティするよ!」

SN「やっぱり10人揃ってないとね」

CY「ユナオンニと食べようと思って苺を買ったから、一緒に食べよ」

TZ「!!オンニ、私もオンニのために美味しいトマトを買ったよ」

「チェヨン、ツゥィ、ありがと。楽しみだなぁ」


思っていたより、マネージャーにもメンバーたちにも怒られなかったのは、勘が良すぎるユンギがユナがジョングクとともにいることを直ぐに突き止めて、「ユンギと一緒にいる」と伝えてくれていたおかげで、ユナが「行方不明」だった時間が短かったからだと、ユナは後から知った。

何を頼もうかなと呑気にモモたちの会話を聞いていたユナの耳に、不意に涼やかな声が聞こえる。


MN「ユナ、帰ってきたらちゃんと、話を聞かせてね」


「、ネ、ネ…ごめんなさいミナオンニ」


いつも通り上品な微笑み浮かべたミナの目は全く笑っていなくて。

ユナは反射的に正座したまま頭をぺたりと床につけたのだった。

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作者名:kamome | 作成日時:2023年1月16日 17時

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