Baby's Breath. vol.2 (ページ40)

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#10-3 JK ページ40

意を決して、ジョングクは言葉を紡ぐ。

「…6年前に初めて会った日から、ずっと、ユナさんのことが忘れられなくて。

…初めてなんです。

こんなに一人の人のことで、頭がいっぱいになるの。

泣いてないかなって、辛い思いをしてないかなって、いつも気になっちゃって。

僕ができることは、全部してあげたいって思います」

SG「…それで、お前はどうしたいの」

「、…付き合いたい、です。

それだけじゃなくて、…この先も、ずっと一緒にいたい。

ッもちろん、活動を疎かになんてしません。
今まで以上にもっと頑張ります、だからッ」

ユンギが何を考えているのかわからなくて、何を言われるのかわからなくて。

不安で。

でも自分の気持ちをちゃんと伝えたくて。

ユンギに認めてもらいたくて、ジョングクは必死で言葉を連ねる。

グッと目頭が熱くなって、ジョングクは唇を噛み締めた。

唐突に、車内の張り詰めた空気を裂くように、ユンギが吹き出す。

SG「フハッジョングガ〜、そんなすぐ泣くなよぉ」

「泣いてませんッ」

SG「アーイ、お前はほんとに変わらないな、昔から。
…お前もユナももう大人なんだから、俺はお前らの関係性に何か口出ししたりはしないよ」

「、ひょん…」

SG「まぁ、ユナが傷つけられるようなことがあれば一発いれるかもしれないけど」

「エッ」

ちらりと向けられたユンギの視線の鋭さに、ジョングクは思わずたじろいだ。

ユンギが運転する車はいつの間にか宿舎ではなく、ユンギの自宅の駐車場にたどり着いていた。

「お前も泊まっていきな」と言われて素直に頷く。

車を止めたユンギが、ふと思い出したようにジョングクを振り向いた。

SG「あぁそうだ。ユナの事務所はデビュー3年目までは恋愛禁止なの、わかってるよな」

「えっ！！、そ、そうなんですか？３年目、3年目ってことは…」

SG「ちなみにTWICEのデビュー日は2015年10月20日な」

「え、あ、え、？！」

「ま、精々頑張れよ」とニヒルな笑みだけを残して、ユンギは運転席を降りた。