#07-2 MN ページ26
ーーー…あの時は、どうなるかと思ったけど…
先日の騒動を思い出すと、ミナの胸は重くなる。
怖かっただろうに、一人でユナを相手に立ち向かわせてしまっことを、ミナは心底後悔した。
全員がユナのメンタルを心配したが、予想に反して、ユナは平然としていた。
結局泣いたのは、あの日だけで、ユナは変わらずにこにこと笑っている。
その静けさが、余計にミナの不安に拍車をかけていたのだけど。
ーーーとにかく今日はユナの好きなものを頼んで、労ろう。
そう決めて、ユナの部屋の扉を開けたが、ユナの姿が見当たらない。
首を傾げながらリビングに戻って、メンバーたちに尋ねると、誰もユナの姿を見ていなくて。
ミナは顔を青ざめさせた。
「待って、最後にユナに会ったのは誰？」
CY「、事務所を出るときに、スタジオでオンニのこと見たよ。
自主練するって言ってた。
でも今日はパーティーだよって言ったら、すぐ帰るって、」
DH「ダメ、ユナ電話に出ない」
JiH「、マネオンニに電話。ダヒョナ、ユナにかけつづけて。それから、」
JY「マネオンニに頼んで、SUGAさんに連絡を入れてもらおう。会いに行ってるのかも」
MM「私、近所見てくる。もしかしたら歩いて帰ってきてるのかもしれないし」
NY「私も行く」
ソファーでメニューを眺めていたメンバーたちが一斉に立ち上がる。
何度も発信ボタンを押しても、画面は切り替わらなくて。
送ったメッセージにはいつまでたっても既読がつかない。
「ユナ、…」
沈黙を保ったままの携帯を握りしめて、ミナは携帯を額に押し抱いた。
ーーー一体、どこに行っちゃったの。
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作者名：kamome | 作成日時：2023年1月16日 17時
