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014：夜。 ページ15
「私、いつもここで寝てるの？」
夜。
案内された部屋に布団を敷きながら、焦凍くんに問いかける。
朝も思ったけど、何もなくて殺風景。
よくこの家に泊まりに来てたみたいだけど、それにしては何もなさすぎる、気がする。
「昨日と一昨日はここだった」
「その前は？」
「俺の部屋で、一緒に」
い、一緒に！？
途端に顔が熱くなるのがわかった。
いやいや待て待て。
幼なじみだからってこの歳まで一緒に寝るのは流石にどうかと思うぞ。
ぐるぐると考える私を見て焦凍くんが頭に？マーク浮かべてるや。
「うん、そっか、わかった。じゃあ、おやすみっ」
勢いよく布団に入り、頭まで毛布をかぶって鼓動を落ち着かせようと深呼吸をする。
自分で聞いておいて何照れてんだ…情けない…
「おやすみ」
ぽん、と優しく布団に手が置かれて、
足音が、離れていく。
「焦凍くん！」
ガバッと起き上がり叫ぶ。
「？どうした？」
え…なんで、呼び止めた？
不思議そうな顔で焦凍くんが首を傾げる。
「あの…えっと…」
おい…何を言うつもりだ、私…！
「一緒に……寝ても、いい？」
言って、しまった…
.
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作者名：海月 | 作成日時：2017年6月19日 23時
