File6 ページ7
快「いやぁゴメンゴメン。助かったわー!」
「助けたんじゃなくて、仕事だから!いつも言ってんじゃん…ったく。で、今日はどこ怪我したの。」
怪盗キッド。
今 世界を騒がしている、このご時世に珍しい怪盗だ。
丁度 半年くらい前に、アパートの屋上で倒れ込んでいるのを見つけて診てやったのが出会ったきっかけ。
それからというもの、怪我をしてくればここに来るようになっていた常連さんだ。
今 目の前で白スーツのキッドセットを脱いでいる男が、警察が死ぬ気で追いかけている怪盗だなんて嫌な話だ。
快「あの探偵坊主もいたなんて溜まったもんじゃねぇよ。あいつがいたら絶対 怪我するし。」
「探偵坊主…?いい気味だね。」
快「失礼な!これでも俺は怪盗キッド様だぞ?!…ま、怪我すればこうやってAに会えるからいーけどね。」
「あたしに口説き文句は通じねぇっつーの。それで?どこ?」
快「背中。ワイヤーで上に登る時、妨害されて背中に当たっちまったんだよ…ったくよぉ。」
そう言ってただの男子高校生に戻った怪盗キッドは、容赦なく上のシャツを脱いだ。
背中をAに見せるように「ん。」と見せると、「あー…これ地味に痛いやつだね。」と傷を触ってくる。
「いっでぇ!触んなよ!」と怒鳴られるので、「触んなきゃ治療もできねぇわ!」と真っ当な正論を返す。
そろそろ備品買ってこなきゃなー…と思いながら、医療セットを漁り、塗り薬とガーゼ、包帯を取り出した。
一度水で血を流してから、塗り薬を丁寧に手で傷口に入るように塗る。
「いっだっ…いっ…」とグズグズ言っているが、こんなのいつもに比べたらいい方だ。
包帯を脇の下を通して前と後ろでぐるぐる巻けば終わりだ。
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ベルモット - 読ませて頂きました。文章が細かくて、状況説明や構成が伝わりやすかったですし、好みでしたストーリー性も。闇医者と言う裏の仕事をしている夢主と言う魅力に翻弄されました。 (2019年11月21日 3時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
神怜(プロフ) - み ゅ ー ぽ む 。さん» 返信ありがとうございます。私もただ疑問に思っただけなので大丈夫です!小説とても面白いです。応援してます! (2018年10月9日 0時) (レス) id: 7405f0c154 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 神怜さん» 私もそこまで警察等に知識はないのですが、そもそも黒の組織やら薬やらが出てくる時点で原作の方もトンデモ設定なので書かせていただいてます;; もし気に食わなければ、それは申し訳ございません。 (2018年10月8日 2時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
神怜(プロフ) - 闇医者設定とても好きなんですが、闇医者って普通、警察にバレたらやばいんじゃないでしょうか??(いきなりすみません (2018年10月8日 0時) (レス) id: 7405f0c154 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーぽむ(プロフ) - りのすけ。さん» あわわ!そう言っていただけると嬉しいです〜!これからもご愛読よろしくお願いします! (2018年5月9日 10時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅーぽむ | 作成日時:2018年4月19日 1時