File5 ページ6
湿布をぺりぺり…と剥がして青く痣になっているところに丁寧に貼る。
その上から包帯で湿布が落ちないようにぐるぐるっと回した。
後ろに回す時にハグしているような形になったが、医者としては割とよくあることだ。
Aは気にしない。
小さい金具でピッと包帯を止めれば、完璧な処置の完成だ。
「はいおわり。」と言って、Aが持っていた服を渡す。
それを従順よく 着始める降谷。
顔はカッコイイし、スタイルもいいので何を着ても似合うだろう。
全部着替え終わり、「じゃあこのスーツ変わりに貰うねー」と降谷が着ていたスーツを洗濯カゴに入れた。
渡したのもスーツだったので、折角だしと赤のネクタイを持ってくる。
「つけてあげるよ」と水色のシャツの襟を通してネクタイを結んであげた。
「何から何まですみません…」と少し照れながら謝る降谷。「これが仕事ですから。」と冷静沈着に淡白と答える。
Aが取り上げた銃を降谷に渡して、玄関に向かった。
「はい、そしたらじゃーねー」
降「…あぁ、また。会えたらな。」
いつの間にか仕事モードになっていた降谷。
降谷は、仕事モードになると敬語が抜けてしまうらしい。多分それは、仕事の中でも上層部の方を持っているからだろう。
裏の仕事の世界は広い。
きっともう会えないことがわかっていながら、「じゃぁね」「またね」と交わすのだ。
ガチャんっ…と玄関の扉が閉まる。
また1人…というわけではない。
ガサゴソ…とまだ降谷が見ていない部屋から音がした。
「もう出てきていーよ、怪盗さん。」
部屋から出てきたのは、港を騒がす怪盗1412号。
またの名を、
「怪盗キッド、か。」
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ベルモット - 読ませて頂きました。文章が細かくて、状況説明や構成が伝わりやすかったですし、好みでしたストーリー性も。闇医者と言う裏の仕事をしている夢主と言う魅力に翻弄されました。 (2019年11月21日 3時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
神怜(プロフ) - み ゅ ー ぽ む 。さん» 返信ありがとうございます。私もただ疑問に思っただけなので大丈夫です!小説とても面白いです。応援してます! (2018年10月9日 0時) (レス) id: 7405f0c154 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 神怜さん» 私もそこまで警察等に知識はないのですが、そもそも黒の組織やら薬やらが出てくる時点で原作の方もトンデモ設定なので書かせていただいてます;; もし気に食わなければ、それは申し訳ございません。 (2018年10月8日 2時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
神怜(プロフ) - 闇医者設定とても好きなんですが、闇医者って普通、警察にバレたらやばいんじゃないでしょうか??(いきなりすみません (2018年10月8日 0時) (レス) id: 7405f0c154 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーぽむ(プロフ) - りのすけ。さん» あわわ!そう言っていただけると嬉しいです〜!これからもご愛読よろしくお願いします! (2018年5月9日 10時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅーぽむ | 作成日時:2018年4月19日 1時