File4 ページ5
きっちりとご飯を食べて、降谷は立ち上がる。
Aも、食器を台所に持っていって水道の水で流した。
「それじゃあ僕はこれで失礼するよ。」とAに挨拶をすると、「あーちょっと待て待て。」と呼び止められた。
金銭の要求かと思って、「随分しっかりしてるなぁ…」と呟く。
Aは「じゃあ服脱いでくんない?」と降谷のスーツに手をかけた。
降「え」
「え」
降「え、えぇ?!追い剥ぎですか?!」
「アホでしょあんた。その格好で外 出たら何もしてなくても狙われるでしょ?」
降「え?」
そう言って自分の格好を見てみると、あの時と同じスーツは血に染まっていて、確かにこの格好で地上に出れば何かしら厄介な事になるのは目に見えていた。
「うっかりしてたな…」と呟く。
すると、いつの間にか奥の部屋から何かをとってきたAが「脱げってばー!」と叫んでいた。
「はい」とAに渡されたのは、男物の服。
「なんでこんなもの持ってるんだAちゃん…」と聞くと、「今までの患者の荷物。割と几帳面なんだよあたし。」とニヤッとされながら言った。
「末恐ろしいなこの子…」と心の中で思いながら、シャツのボタンをおもむろに開ける降谷。
降谷の着替えをガン見していると、左脇腹にも殴られた痣があった。
「あ、気づかなかった。」と半裸の男の近くに寄って、その痣を診る。
「ちょっ、年頃の女の子がどうなんですか…」と少し照れる。
Aは白衣を羽織ると、そのポケットの中から包帯と湿布を出した。
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ベルモット - 読ませて頂きました。文章が細かくて、状況説明や構成が伝わりやすかったですし、好みでしたストーリー性も。闇医者と言う裏の仕事をしている夢主と言う魅力に翻弄されました。 (2019年11月21日 3時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
神怜(プロフ) - み ゅ ー ぽ む 。さん» 返信ありがとうございます。私もただ疑問に思っただけなので大丈夫です!小説とても面白いです。応援してます! (2018年10月9日 0時) (レス) id: 7405f0c154 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 神怜さん» 私もそこまで警察等に知識はないのですが、そもそも黒の組織やら薬やらが出てくる時点で原作の方もトンデモ設定なので書かせていただいてます;; もし気に食わなければ、それは申し訳ございません。 (2018年10月8日 2時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
神怜(プロフ) - 闇医者設定とても好きなんですが、闇医者って普通、警察にバレたらやばいんじゃないでしょうか??(いきなりすみません (2018年10月8日 0時) (レス) id: 7405f0c154 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーぽむ(プロフ) - りのすけ。さん» あわわ!そう言っていただけると嬉しいです〜!これからもご愛読よろしくお願いします! (2018年5月9日 10時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅーぽむ | 作成日時:2018年4月19日 1時