File17 ページ18
昨日も診たあの常連客。
確かあいつの名前は怪盗キッド、もとい黒羽快斗だ。
江戸川が「A姉ちゃん知ってるの?」と少し疑われるが、「いや、友達が噂してたなーって」と知らないふりをする。
秘密は守る。
勿論、客の信頼とプライバシーのなんちゃら法に触れないために。
「有名だねぇ…その怪盗キッド。」と言うと、「まぁイケメンっていう噂だから女子は食いつくんでしょうね」と少し鼻で笑いながら言った。
こいつ人を馬鹿にするの癖なのか…?と勘違いしてしまうが、まぁそんな人には見えないのでこの説は忘れてやろう。
そんなことを考えている中、安室と江戸川はAを気にせずその怪盗キッドについて諸々話していた。
「あたしが怪盗キッドだったらどーすんだろ…」とため息をつきながら見つめる。
もうAがいる必要は無さそうなので、「じゃああたしはお暇するよ。」と椅子から立ち上がると、「あ、ちょっと待って」と江戸川から引き止められた。
「?どうしたの?」と言うと、「これ。僕の番号。携帯に登録してくれない?」とメモを渡される。
「なんで?」と聞く。
「安室さんと関わってるってことは、危ない仕事なんでしょ?歳上でも女の子だから。」と笑って言う江戸川。
こいつも随分キザだな…と江戸川の頭をぽんぽんと撫でながら、「ありがとう」とお礼を言った。
メモをポケットにしまって、ポアロのドアを開ける。
ふわっと風が吹いてきた。
「それじゃあ、また。」
そう言って風に吹かれた彼女は、言葉に表せないほど綺麗だった。
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ベルモット - 読ませて頂きました。文章が細かくて、状況説明や構成が伝わりやすかったですし、好みでしたストーリー性も。闇医者と言う裏の仕事をしている夢主と言う魅力に翻弄されました。 (2019年11月21日 3時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
神怜(プロフ) - み ゅ ー ぽ む 。さん» 返信ありがとうございます。私もただ疑問に思っただけなので大丈夫です!小説とても面白いです。応援してます! (2018年10月9日 0時) (レス) id: 7405f0c154 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 神怜さん» 私もそこまで警察等に知識はないのですが、そもそも黒の組織やら薬やらが出てくる時点で原作の方もトンデモ設定なので書かせていただいてます;; もし気に食わなければ、それは申し訳ございません。 (2018年10月8日 2時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
神怜(プロフ) - 闇医者設定とても好きなんですが、闇医者って普通、警察にバレたらやばいんじゃないでしょうか??(いきなりすみません (2018年10月8日 0時) (レス) id: 7405f0c154 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーぽむ(プロフ) - りのすけ。さん» あわわ!そう言っていただけると嬉しいです〜!これからもご愛読よろしくお願いします! (2018年5月9日 10時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅーぽむ | 作成日時:2018年4月19日 1時