[吉沢亮] ページ8
｢先輩、コンビニ寄りませんか。｣
はぁ…と白い息を吐きながら手を擦り合わせていると、当然 後輩の吉沢から声をかけられた。
｢え、あたし達一緒に帰る約束したっけ｣とか、
｢コンビニ…？え、コンビニ…？｣とか、
色々思ったことはあったが、取り敢えず｢あ、うん。｣と返事をしてしまう。
部活のリュックをもう1度背負って、校門前で待っている吉沢の所へ向かう。
学校から出て、てくてく…と歩道を歩くが全く吉沢が喋ってくれない。
｢え、え、吉沢どうしたねん｣と話しかけたいが、何故かふざけられる雰囲気でもない。
どうしたら…と悩んでいると、｢先輩つきました｣と声をかけられた。
ぱっと顔を上げるとコンビニである。
まぁ着いたら着いたで、コンビニの肉まんとココアを買ってしまう。外に出ると、吉沢が既に居た。
｢行きましょ｣と言われ、｢うん｣と返して後ろをついていく。
またもや無言…かと思いきや、吉沢が話を振ってきた。
｢先輩、肉まん美味しいですか。｣
｢え、えーっと…うん、肉まんはうまい。｣
｢好きですか｣
｢好きだよ｣
｢……俺の事は、どうですか。｣
思わず、流れで｢好きだよ｣とこぼしかけた。
聞き間違えでなければ、｢俺の事は、｣と言った。
ぎょっとして、吉沢の方を向くとマフラーに顔を埋めて顔には出ていないものの、耳はこれでもかと言うほど真っ赤だった。
｢本気だ…｣と思い、とたんに恥ずかしくなってきた。
すると吉沢がAの視線に気づいたのか、｢なっ、なんですか…｣と少し顔を赤くして言う。
その顔を見て思わず笑ってしまった。
小学校からの仲だった吉沢だが、高校生の今はAよりも背が高くなり、声も低くなって、大人らしくなった。
よくよく見ると成長したな…と思う。
｢吉沢、あたし直球で言われないとわかんない。｣
｢なっ…？！俺が意を決して言った言葉を…！｣
｢えー？なんのことー？｣
｢〜〜〜〜っ！！！｣
ポーカーフェイスな君はいつもそうだ。
だから、聞きたかったの。その言葉が。
｢先っ…輩……。その…ずっと、前から…好きでした。｣
｢…………合格。｣
マフラーに隠れるファーストキス。
──────────
男の子の顔を真っ赤にさせるのって、あたしは凄く好きです笑
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
泉美 - 何度も続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 また同じく【間宮祥太朗】のここの台詞 ｢わかったよ祥太郎 笑 祥太郎も修学旅行？｣ これも正しくは祥太朗ではないんでしょうか？ (2021年4月11日 1時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
泉美 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 同じく【間宮祥太朗】のここの部分 そう言うと、ぎゅうっと大きな頭体で抱きしめてきた。 これ正しくは大きな図体でではないんでしょうか？ (2021年4月11日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
泉美 - また続けてのコメントですみません｡｡｡ 物語読んでいて気が付いたのですが...。 【間宮祥太朗】のここの部分 祥太郎………？もしかして…祥太郎なの？｣ これ正しくは祥太朗ではないんでしょうか？ (2021年4月11日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
泉美 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは男の子の顔をではないんでしょうか？ 告白して来たのは男の子ですよね？ (2021年4月11日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
泉美 - こんばんは(*^^*) お久しぶりです(笑) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 【竹内涼真】ページ10のここの部分 そう言って最後の最後まで口説き文句を言ってしまう。 言ったあとに、｢あ｣となって女の子の顔を見るとメロメロになっている事が多々あるのだ。 (2021年4月11日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みゅーぽむ
| 作成日時：2018年1月24日 22時
