[竹内涼真] ページ16
ガコンっと炭酸が自販機から出てくる。
カシュッと蓋を開けてゴクッと飲むと、喉がしゅわしゅわして潤った。
夏、真夏だ。
午前練が終わり、学校の外にはひとつしかない自販機に寄ってから学校を出ようとしていた。
｢さ、帰ろ｣と部活のバッグを背負うと、｢お、Aじゃん｣と名前を呼ばれた。
振り向くと、学園のアイドル竹内涼真だった。
竹内とは小学校からずっと一緒で、昔はAの方が背が高かったのにも関わらず、今はぐっと伸びた竹内に抜かさてしまった。
声も低くなり、体もしっかりしている。
その上、スポーツも出来るとなるとモテるに決まっているだろう。
｢なんだなんだ、告白帰り？｣
竹｢ちげーよ(笑)サッカー部が終わったの。大体 部活帰りはみんなここ寄ってくだろ？｣
｢あ、なるほどね。｣
いつの間にか自然と一緒に帰る流れだ。
竹内は甘ったるいオレンジジュースを買って飲んでいた。
学校の裏にある自販機前から、昇降口に向かって歩く。
今年は受験だ、高校の夏はもうこれで最後。
｢そう考えると考え深いなー今年受験だようち達。｣
竹｢ほんとになー。お前と初めて会った時なんか小学生だぜ？ガキだガキ。｣
｢ふはwそれ言っちゃダメ笑｣
そんなくだらない話をしているが、やはり高校まで一緒だったのがとうとうバラバラになると考えると少し寂しいものがある。
ふぅ…とため息をひとつ つくと、突然ぐいっと体を竹内に引っ張られた。
｢え、｣とあまりにも急だった為に体をよろめかすが、竹内が腰を支えて体を引き寄せた。
顔がぐいっと近づいて、体全身に熱を帯びる。
｢ちょっ…｣ともがくが、話す気配はない。
すると片手でAの頬を触って、竹内自身も顔を赤くしながら言った。
竹｢Aは…気づいてくれないんだな。ずっと近くに居たのに。ずっと一緒にいたのに。ずっと…見てたのに。｣
そう言うとAの唇にキスを落とす。
Aも突然のことにぼぉっとしていたが、やっと竹内が自分のことを好きだと自覚した。
なるほどね、と納得した頃には竹内はAを離して、自分の顔を隠しながら｢ごめん…｣と照れまくっていた。
すると今度はAが竹内の顔を手で挟んで、キスをした。
蝉時雨だけが耳に残る。
暑い夏だ。
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泉美 - 何度も続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 また同じく【間宮祥太朗】のここの台詞 ｢わかったよ祥太郎 笑 祥太郎も修学旅行？｣ これも正しくは祥太朗ではないんでしょうか？ (2021年4月11日 1時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
泉美 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 同じく【間宮祥太朗】のここの部分 そう言うと、ぎゅうっと大きな頭体で抱きしめてきた。 これ正しくは大きな図体でではないんでしょうか？ (2021年4月11日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
泉美 - また続けてのコメントですみません｡｡｡ 物語読んでいて気が付いたのですが...。 【間宮祥太朗】のここの部分 祥太郎………？もしかして…祥太郎なの？｣ これ正しくは祥太朗ではないんでしょうか？ (2021年4月11日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
泉美 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは男の子の顔をではないんでしょうか？ 告白して来たのは男の子ですよね？ (2021年4月11日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
泉美 - こんばんは(*^^*) お久しぶりです(笑) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 【竹内涼真】ページ10のここの部分 そう言って最後の最後まで口説き文句を言ってしまう。 言ったあとに、｢あ｣となって女の子の顔を見るとメロメロになっている事が多々あるのだ。 (2021年4月11日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅーぽむ
| 作成日時：2018年1月24日 22時
