熱 3 ページ10
で、現場についてどーにか三時間ほどの生放送を終えたわけですよ。
「お疲れ様でした」
軽くひとこと言って去ろうとしたら、足元がフワッとして床がどこにあるのかわからずそのまま転倒。
あぁ、何も見えない。
真っ暗な視界には、ほんとに何も映らず。
誰かの声が聞こえた、気がした。
✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕
「…っ…？」
目を覚ますと、見慣れた天井。柔らかい日差し。
…あったかいな
微睡みながらだんだんと現状を理解し思考が急に冷めていく。
とりあえず体を起こそうとしたけれど鉛のように重く、腹筋だけで起きれなかった。
壁に手をついてようやく起こすと
「おはよ」
…不法侵入者…違う、メンバーだ。
一部のメンバーがいた。
「ナギさん、大丈夫？」
「冷えピタ買ってきたでー！」
「おかゆ作っといたよ」
約三名。
しかも事情を聞くとフルニキも湯毛ぽもいるらしい。
「なんで、こうなったっけ？」
「熱でぶっ倒れてた」
「そりゃ、悪かった…ほら、動けるから。帰ってえーよ」
「フラフラしてるのに？」
「うっ…」
痛いとこを突かれて、黙ってしまう。
けれど、ここに留まらせていいことは無いし。最悪、風邪移すし。
「はい、帰った帰った！」
未だに心配してくれるけれど、背中を強引に押して玄関に向かわせる。
バタン、とドアの音がするとそれに背中の支えにしズルズルと座り込む。
…しゃーね、おかゆでも食べるか。
台所に向かうと、まだ湯気が消えてないお粥に手をつける。
「…しょっぱ…でも、おいしい…」
ゆっくりと食べ切るとインターホンが鳴り響いた。
重い体を引きずって、ドアに向かうと見慣れた最年長のポンコツが、いた。
「…帰ってください」
「なんでや！」
「移りますよ」
「バカには移らないからええんや！」
「…あんた、あほか…」
咳き込みながらツッコミ返す。
正直、このやり取りをするだけで辛いから早くベットに行きたい。
「…おっ…と」
「あー、やっぱほら。誰かが居らんとあかんやろ？」
バランスを崩しそうになった私の体を支えてくれた。
…ここは、甘えた方がいいのかな
「じゃあ、お言葉に、甘えて」
そういうとニカッと笑い
「ほなら、ベットに連れてくわ」
「お願いします」
肩を支えて貰いながら寝室につき、寝るまで隣にいてくれた。
翌日、課長が熱になったのは言うまでもない。
ーーーー
雑の極み。
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RKS(プロフ) - みろくさん» ありがとうございます！ (2018年4月4日 20時) (
レス) id: d709a2b816 (このIDを非表示/違反報告)
みろく - 今更ですが続編おめでとうございます。ゆっくりでもいいので更新頑張って下さい！応援してます！ (2018年4月4日 9時) (レス) id: 189a8b67c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RKS | 作成日時：2018年3月11日 18時
