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予定時刻になると四人が仲良く登場し、そしてフジが遅刻せずにスタジオにいることに驚いていた。いやどんだけ普段遅れてんだ。
「フジはやない?」
「寝惚けたの?」
「…うん」
みんなにもそう言われ若干しょぼんとするフジ。さすがガルボアのロケの収録で一時間遅れた男、信頼は厚い。頼むから他の所にその信頼を回してくれと思っていると各々準備が終わったのか立ち上がって定位置に向かった。
まともに練習を始めるのかなと思うとそうではなく好きな曲を弾いてから持ち曲を練習し始めるのが私達のセオリー。
まぁ他所のバンドはきっと真面目にやっているのであろう、知らないけど。
それでも、この緩くて温かい空気感が私は好きだ。笑いの耐えない場所というか、メンバーというか。年齢も、出身も違うし何よりも性別の違いの壁がないことが本当にありがたいことで、幼かった私が今まで続けられたことも凄いことで。
「今日さ、フラゲやらない?」
「おん、ええで」
ゆげぽにそう言うと快諾してください私たちの始まりの曲を奏でる。
ニコニコと笑顔で演奏できるこの曲は本当に心から楽しめて、それぞれの楽器がノリやすく目立てる。
何度でもリスタートできる。
また始まりから奏で始めよう。
ーーー
何度も似たようなの見たなんて言わないで…
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RKS(プロフ) - みろくさん» ありがとうございます! (2018年4月4日 20時) (レス) id: d709a2b816 (このIDを非表示/違反報告)
みろく - 今更ですが続編おめでとうございます。ゆっくりでもいいので更新頑張って下さい!応援してます! (2018年4月4日 9時) (レス) id: 189a8b67c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RKS | 作成日時:2018年3月11日 18時