箱入り娘は恋をする【ars】【ss】 (ページ33)

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隣の芝は青く見えるページ33

今日は初めて見ることが沢山あった。

A「翔……そんなに口に詰めたら喉につっかえてしまうわ…あぁおーちゃん？口の周りに沢山ついてる…まーちゃんも…もう、しっかりして？」

二宮「まるでお母さんですね」

松本「確かに」

2人はくすくす笑ってた。

A「お母様という者は本来このようなことをするのね。」

そう言ったらはっとする様に執事も含めてみんな固まった。

二宮「大丈夫ですよ。人それぞれです。ほら会長。十人十色の意味を教えてください。」

A「好み、趣味、思考が人によって様々なこと……。」

二宮「100点です。この場合みんなはこうなんだってネガティブになるよりこんな人もいたんだってポジティブに考えよう？」

松本「そうだよ！会長はネガティブすぎる。」

執事「お嬢様……。」

A「お母様はこんな事しなかった。普通はこうやってスキンシップをとったりコミュニケーションをとったりするのよね。」

執事「はい。左様でございます。」

松本「会長……？」

心配そうにこっちを見つめるこっちを見つめる松潤。

A「大丈夫。人は人だもの。こんな経験してあげられて嬉しいくらいだわ！」

ナプキンを握りしめもう1回おーちゃんの口を拭く。

大野「んー」

A「ふふ、みんな小さい子みたい……」

きっと私は隣の芝が青く見えたのでしょう。
そう思って食事を終えた。