違う学び ページ22
いよいよ明日。みんなが来る。執事やメイドは忙しそうだった。5人しかいないのに5人もお客様を呼ぶのはやっぱり迷惑だったのだろうか。
A「ごめんなさいね？準備させちゃって。本当は手伝いたかったのだけど」
執事「学校ですので。大丈夫です。買い出しも行っておきます。」
A「ありがとう」
執事「行ってらっしゃいませ。」
A「行ってきます」
毎日の様に車での送迎はあの日からもう1回も使ってない。
必要性をもう感じがなかった。
外を歩けばもしかしたら生徒会の誰かと出会うかもしれない。
生徒の顔も見れる。
もっと早くこうするべきだったと少し後悔した。
生徒会室に行くと二宮に櫻井が何か頼んでいた。
A「何しているの？」
二宮「あ！会長！聞いてくださいよ」
櫻井「おい！ニノ！」
そう言って二宮の口を塞いでいた。
A「聞かれたくないなら聞かないけど……」
櫻井「だめ……」
A「うん、わかった。」
そういうと二宮が少しため息をついていた。
二宮「最初から言わなきゃいいのに……全く」
櫻井「いいじゃん別に……気になっちゃったんだから…」
A「なんでもいいけど喧嘩はしないでね？」
櫻井「うん……」
そういう櫻井はちょっと口を尖らせて拗ねていた。
かわいい……かも……？
いやいや、かわいいとか男の人に言う言葉かしら…。
また、もやもやしてその日の夜に二宮に電話をかけた。
二宮『もしもし……なんです会長……』
A「なんでそんな不機嫌そうなのよ……」
二宮『この電話のせいで翔ちゃんにしつこくされて嫌だったからですよ。』
A「なんで私との電話で？」
二宮『まあいいです……それでどうしたんですか？』
A「なんか最近、櫻井が可愛くなってきてると思って……その…かわいいなって思ったらまたあのモヤモヤが出てきて」
二宮『会長……。小説読むのはお好きですか？』
A「好きよ？」
二宮『じゃあこれ読んでちょっと学んでください。』
そう言って言われたのが恋愛小説だった。
推理とかが好きなのになあと思いながらも読んでみることにした。
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作者名：るーちゃぴ | 作成日時：2021年11月16日 15時
