正義とは ページ14
A「止まりなさい。」
バンッと音楽室を開けると女子生徒の腕を掴んでいるところだった。
A「手を……その手を離しなさい…。」
高橋先生は手を離した。顔を真っ青にしながら。
A「彼女に何をしたんでしょうか。私は勉強とあなたから聞いたのですが。」
後ろから足音がした。多分櫻井達が到着した。
高橋先生がはっとした。
高橋先生「そうですよ。腕を掴んでいただけでなぜそんなに怒っているのですか。学園長……生徒会長をマイナス1点にしても構いませんよね……？」
櫻井がそっと近づき女子生徒を音楽室の外を出たのを確認した。
A「そうですね。学園長。彼をクビにしてはいかがでしょうか。ずっと聞いていたのにまだしらばっくれようとしてますよ。」
高橋先生「あ、あの！」
A「よくこんな空気で話そうと思いますよね。頭湧いてるんでしょうか。」
学園長「高橋先生……学園長室まで一緒に行きましょうか。」
まるで警察ね。そう思ったら高橋先生がいきなり襲ってきた。殴ってきた。
反応できなかった。
痛い。
A「……っ。」
高橋先生「お前が！！お前が余計なことをしなければ！！！なんなんだよ！！なんでも出来るからって生徒会長になって良い気になりやがって！お前みたいな勝ち組に何がわかるんだよ！いっちょまえにでしゃばりやがって！！何が正義だ！俺の正義を殺したくせに！！！人生を。なにもかも全てだ！！生徒は持ち点5点あるけど教師は1点なんだよ！甘えてんじゃねーぞ！」
私の胸ぐらを掴みそう叫んできた。
周りの先生方は多分今行ったら危険と判断したんだろう外で待機していた。
自力で抜け出すしかない。
A「正義？……では、私達生徒会は嫌がる生徒を助けずに見捨てろと言うんですか？」
手が首にきて締められた。
高橋先生「嫌がる？何言ってるんだ。あいつの面倒を見て下さりありがとうございますだろ……？」
息ができなくてだんだん意識が遠くなってきた
「A！」
最後に聞いた声は酷く焦っていつも私を振り回すあの人の声だった
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作者名：るーちゃぴ | 作成日時：2021年11月16日 15時
