甘いものはよく釣れる ページ11
午前中を学園長のところで過ごし昼休みは生徒会室にいた。
櫻井「午後受ける？」
A「んー……行こうかな。へんにマイナスついたら嫌もの。」
櫻井「ん、わかった」
短い会話終え仕事しようと思ったらドタバタと入ってきた人がいた。
大野「翔くん！！！」
櫻井「うわっ！！智くんどーしたの！」
大野「会長とサボったってまじ？」
A「なんで知ってるの！」
大野「だって……休み時間用があって行ったらいねーんだもん。ずりぃ。2人だけさぼるの。」
A「ごめんなさい？でももうサボらないから……。用はなんだったの？」
大野「もう終わったから大丈夫。宿題出たとこわかんなかったから聞きたかったけど先生に聞いた。」
まずい。拗ねてる……。櫻井と目が合って頷かれた。
待って。なんの合図？
櫻井「じゃあ俺先に戻るね。」
何とかしとけの合図だった。
A「機嫌はどうしたら治りますか？」
大野「特別なやつで甘いもん食べたらなおる。」
A「んー……じゃあ…家きます？」
大野「え」
A「特別な甘いものかどうかは分からないけどスイーツは頼めば作ってくれるから。くる？木曜日あたりに。何も無いでしょう？」
大野「いく！時雨家のおやつ食べたい。」
A「みんなと変わんないわよ。じゃあ木曜日ね。」
大野「おー。」
そこからご機嫌な大野と一緒に2年生のフロアへと向かっていった。
大野と別れ教室に戻ると全力で謝られたので大丈夫とかえしておいた。
櫻井「どうやって機嫌直したの？」
A「木曜日に私の家で甘いもの食べる約束をしただけよ？」
櫻井「え」
A「あ、執事達に連絡しなきゃ。」
携帯を出し執事にメールで伝えようとしたとき
パシっと手を掴まれた。
櫻井「それって人数増えても構わない？」
A「えぇ……まあ。」
櫻井「じゃああと4人追加で。」
A「はい……。」
びっくりした。触れられた手首がなんかじんじんする。熱い。
手早く執事に連絡したところで5限目始まりのチャイムがなった。
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作者名：るーちゃぴ | 作成日時：2021年11月16日 15時
