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ページ25

太宰side

朝、目を覚ますと大好きな人が居た。

「A…。」

名前を呼んで額に口付けを落とす。

「ふふ、可愛いな。」

「ん…太宰さん…?」

寝惚けた彼女は昨日のことを思い出して、恥ずかしいのか顔を両手で覆った。

「くそ…超恥ずかしい…。」

「えぇ可愛かったよ…何度も「治さん」なんて呼んで…痛い痛い殴らないでくれ。」

まぁ照れ隠しなのはお見通しだけれど。

Aは着替えるとご飯を作り始めた。

「ふふ…。」

「何笑ってんのキモ。」

いつもより辛辣な気がするが気の所為にしよう。

エプロン姿の彼女を見てしみじみ幸せだと思う。




「…織田作、私は幸せだよ。」



「太宰さんなんか言った?」

「いいや、なんでもない。」

彼女のことを好きな限り、私が死ぬことはもう無いだろう。

彼女と居れる日数はあと6日だが、その分思い出を作ればいいし一緒に居るだけで私は十分幸せなのだ。

「ご飯出来た。」

美味しそうな匂いが部屋に漂った。

「いただきます。」

この何日かだけでも、一緒にご飯を食べたりしたいな。

「Aの味噌汁が毎日飲みたいな〜。」

そう云ったら罵倒されるだろうと思っていたのに返ってきた言葉は意外な言葉だった。

「いいですよ、俺がいなくなるまで作ってあげますよ。」

「へ?」

そんな彼女の言葉に吃驚してしまい、間抜けた声が出る。Aはこういう時に限って恥ずかしがらない為云った自分が恥ずかしくなった。

「もう…こういう時だけ…君は狡いな。」

「はいはい、早く食べてくださいね。遅刻しますので。」

Aはもう食べ終わって自分の食器を片付けると、出勤準備を始めた。

「早くしないと置いていきますから。」

と云われたので仕様が無く、支度をして一緒に出勤したのだった。

真っ白な→←強く



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舞華 - 物凄く面白いです! 私にしては珍しく泣きそうになりました。←知るか、ですよね。ごめんなさい。 更新期待しています! (2017年8月23日 22時) (レス) id: c608e0f4fb (このIDを非表示/違反報告)
晋陽 - 続きが気になります!更新頑張って下さい! (2017年8月12日 13時) (レス) id: 8ef45f8c23 (このIDを非表示/違反報告)
(~・д・)~ - めっちゃこの作品面白いです! 実は一章の最終話泣きましたw そのくらい見ごたえがあります! これからも頑張ってください!! (長文失礼しました…。) (2017年5月8日 23時) (レス) id: 4c2464909d (このIDを非表示/違反報告)
あらりぶ(プロフ) - お話面白かったです。更新頑張ってください! (2017年2月5日 17時) (レス) id: ddec9d4afe (このIDを非表示/違反報告)
明石(プロフ) - オリフラを外してください (2017年1月9日 12時) (レス) id: d2dad95824 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜野 空 | 作成日時:2016年12月29日 15時

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