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嫉妬と愛おしさ ページ11

先刻から太宰さんが全然喋らねぇ…。

「ねぇ…何時までフードを被っている積もりだい?」

と思ったらいきなり痛いとこついてきたぁ!?

「外しなよ…。」

太宰さんの手がフードに触れそうになって避けたが拍子に痛みが来て後ろに倒れてしまった。

だから余計太宰さんに押し倒されてしまう形となる。しかもフードも取れて耳を見られてしまった。

太宰さんは俺の首筋にキスしたり、甘噛んだり、舐めたりした。

「ひゃ…だざいっ…んん…っ…」

抵抗しようとしたら両手を掴まれて動けない状態に。

太宰さんは尻尾を触った。

「あう…!?…うう…っん!!」

優しく触ったり強く触った。

くすぐったい様な痒いような。変な感じだ。

「…太宰さんっ…やめて下さい…!!」

太宰さんはやめるはずもなく、今度は唇にキスされた。

「んん…っ…や…。」

太宰さんにキスされる度、力が入って身体が痛い。

「いっ…!?」

異能力発動して、手の爪が虎のように鋭くなって自分の手のひらを刺した。痛みで涙が溢れた。

太宰さんはキスをやめると、尻尾、耳に異能を使って消した。

「…ふ…可愛いよ…安吾にこんな可愛い君を見せたくなかったなぁ…。」


そう言って手のひらの傷を舐めた。その瞬間ピリッと電流が走ったように痛みが来た。

「いた…っ…やめて…。」

「やめない。」

「っく…んん…!!」

「あぁ…可愛い…。」

この太宰さん…多分余裕ない…そういう時は…。

「っ…太宰さん…は…あ…余裕ない…ですね…。」

「ないよ…っ。」

「…あ…っん…嫉妬ですか…?」

煽れば良い。

嫉妬、そう言うと太宰さんの動きが止まった。

「嫉妬…?」

太宰さんが俺を押し倒すのをやめた。

「そっか…嫉妬してた…ヤキモチ焼いてた。」

先刻とはうってかわって太宰さんは顔を真っ赤にした。

「…安吾に取られると思って…それに君に全然触れること出来なかったし…。」

俺はそんな彼を抱きしめる。

「俺は太宰さん一筋です…愛しています。」




すぐ余裕なくしちゃうんだから…


すごく愛おしい。

三条少女の事件簿 2.0→←安吾さん 3



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舞華 - 物凄く面白いです! 私にしては珍しく泣きそうになりました。←知るか、ですよね。ごめんなさい。 更新期待しています! (2017年8月23日 22時) (レス) id: c608e0f4fb (このIDを非表示/違反報告)
晋陽 - 続きが気になります!更新頑張って下さい! (2017年8月12日 13時) (レス) id: 8ef45f8c23 (このIDを非表示/違反報告)
(~・д・)~ - めっちゃこの作品面白いです! 実は一章の最終話泣きましたw そのくらい見ごたえがあります! これからも頑張ってください!! (長文失礼しました…。) (2017年5月8日 23時) (レス) id: 4c2464909d (このIDを非表示/違反報告)
あらりぶ(プロフ) - お話面白かったです。更新頑張ってください! (2017年2月5日 17時) (レス) id: ddec9d4afe (このIDを非表示/違反報告)
明石(プロフ) - オリフラを外してください (2017年1月9日 12時) (レス) id: d2dad95824 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜野 空 | 作成日時:2016年12月29日 15時

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