私を救ってくれたのは

はち ページ9

夏樹said


夏樹「お風呂終わったぁー」

A「……」

夏樹「何か食べます？って言っても今カップラーメンくらいしか無いんですけどね」

A「大丈夫です……あまりお腹空いてなくて……」

夏樹「そうですか……遠慮とかいらないんですよ。なんかやってほしいこととかありますか？できる範囲なら何でもしますよ？」


少しでも仲良くならないと、絶対生きてて良かったって思わせてやる！！


A「じゃ、死なせてください……」


うぅ、そう来たか……


夏樹「それは俺にはできません。Aさんにもやらせません。ダメです。生きててください。悲しみます」

A「わかった……」

夏樹「辛い時は言って。もし、ここに居たくないなら出ていってもいいよ。でも今日だけは居て……お願いｯ…ｸﾞｽﾝ」

A「わかった、ここに居ます」

夏樹「ありがとう…」


俺はAさんに色々なことが聞きたくなった。好きな食べ物とか、アニメとかね。


夏樹「Aさんって好きなアニメとかある？」

A「いや、これって言うものはありません。」

夏樹「そっか、そういえばAさんなんで俺の事知ってたんですか？」

A「だって有名ですし……」

夏樹「わぁ、嬉しいなぁ、俺もAさんのこと知ってましたよ。俺、Aさんの歌声好きで初期の頃からずっと聞いてたんですよね。」


これはホントだよ。ほんとに歌声好きで歌ってる時の感情がちゃんと伝わってくるんだよね。聞いていてこっちも楽しくなったり、悲しくなったりしてさほんとにすごい人だと思う。


A「なのに助けてくれなかったんですか？」

夏樹「えっ、」

A「見ていたなら知っていますよね？なのに助けてくれなかったんですか？」

夏樹「えっと、それは本当にごめんなさい。今さらこんな事して許されるとは思ってないけどAさんの声が好きなことに変わりはないんです。」


今から許されようとも思っていない。

きゅう→←なな

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す