私を救ってくれたのは

よんじゅういち ページ42

Aside


「すみません。Aさんですよね？」

A「え？」


後ろを振り返るとそこには小野賢章さんがいた

怖い。怖くない。小野さんはいい人。
わかってるけど久しぶりに会うから怖くなっちゃてる


賢章「怖がらせてごめんね。花江くんは一緒じゃないの？」

A「……大丈夫です！お兄ちゃんも一緒にいますよ、でもなんかお友達と私の服、どっちが良く似合うのを選べるか選手権とか言ってどっか行っちゃいました」

賢章「お友達ってのはリモーネ先生だね？」

A「えっ、はい」


なんでわかったの


賢章「なんでって思ったでしょ。それはね今日遊ぶ約束をしていたからだ！」

夏樹「賢章さんじゃないですか、どうしたんですか？」

先生「賢章さんだ…」

夏樹「うちのAに何もしてないでしょうね」

先生「しょうね！」

賢章「してないですよ、そもそも先生のじゃないでしょ」

A「先生のお話してたんですよ？」


今日遊ぶ約束してたんだ……へ〜
それより先生と知り合いだったんだ、そりゃお兄ちゃんの友達だし知ってるんだろうけど


賢章「それよりさAちゃんって呼んでいい？」

夏樹「はっ！？ダメです」

A「お兄ちゃん!!」

A「いいですよ。」

賢章「やった。じゃあ、俺のことは小野さんじゃなくて名前で呼んで」

A「わかりました！賢章さん」


賢章さんにニコッと笑いチラッとお兄ちゃんの方を見る。

うわっ、すっごいいじけてる
後で謝っておこう


先生「それよりAちゃんに似合う服選んできたよ」

A「ほんと！？見せて」


そう言い先生とお兄ちゃんは私に選んだ洋服を見せてきた。
2人の選んだ服はとても可愛かった


夏樹「どっちが良かった？」

先生「俺だよね？」

夏樹「A、俺の方だよね？」


めんどくなるやつだw


A「どっちも優勝!!」

夏樹「何それ、ちゃんと決めてよ」

先生「そうだぞ！」

A「お兄ちゃん達はほっといて、賢章さん」

賢章「どうしたの？」

A「夜ご飯食べます？」


そう聞くとさっきまでうるさかったお兄ちゃんと先生がさらに騒ぎ始めた


先生「またAちゃんのご飯食べれるの！？」

夏樹「賢章さん、Aのご飯1度は食べた方がいいですよ」

賢章「えっ、食べる。めっちゃ楽しみ」

夏樹「そうと決まればさっさと帰ろー」


一気に意見まとまったんだけどw
私たちは家に帰った

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