story 7 ページ9
side:ryusei
ピコン
急になった携帯の着信音。
見ると<しげ>の文字。
送り間違えか?
しげが用あるのなんて俺やなくて智洋やろ笑
しげ<りゅーせー
あ、俺やったんか。
しげ<ちょっと相談したいんやけどええ?
流星<ええよ。何があったん?
しげが相談なんて珍しいな。
しげ<あのな、神ちゃんとけんかしてもうた
流星<あー、智洋の空気からして何かあったんやろうなって思っとった。
しげ<どうしたらええと思う?
流星<とりあえず俺が智洋の話聞こうか?
しげ<流星、ありがと。頼むわ。
智洋……
それであない暗かったんや。
かわええな。俺の弟。←←
話、聞きにいったろっかな。
泣いとるやろうし。
流「智洋〜。入ってええかな?」
智「りゅうせえ?ちょっとまってな。」
そう言った後部屋からすごい物音がした。
そして、出てきた智洋の目はまっかになっとった。
智「りゅうせえ、またせてごめん。」
流「そんなんええからはやく部屋入って話そ?」
智「わかった。」
気のせいか?
智洋の話しとる言葉が全部ひらがなに聞こえる。
俺は一回黙る。
智洋は辛いことあって誰にも言えへんときでも俺には話してくれんねん。
やから、智洋が話せるまで俺は待っとる。
十分後、やっと智洋が口を開いた。
智「あのな、りゅう。俺さ、しげとけんかしてもうた。あんなこと言ったらしげ怒るの分かっとったのに……グズッもう俺嫌やよ。りゅう、俺はどうすればええの?グズッグズッウゥ……」
そい言って泣き出した智洋。
どうしよっか……
俺がしげに話す?
それか話す機会作るか?
そんなこと考えとると、
智「りゅう?グズッヒック」
さっきよりも泣いとる智洋に話しかけられた。
俺は智洋のことを抱きしめる。
流「智洋、大丈夫やからな?しげと話そ?いっしょにおったるから。今日つかれたやろ?もう寝ぇや?」
智「ん。りゅうといっしょ。」
流「わかった。今日はずっとおるから。」
智「うん。おやすみ。」
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作者名:智流 | 作成日時:2017年12月4日 18時