story 35 ページ37
side:tomohiro
〜次の朝〜
今は七時半。
珍しく朝早く起きた俺はいつものごとく朝が早いしげと二人で散歩に来とった。
散歩って言うても病院の中庭やし俺は車椅子やねんけどな
それにしてもこの病院すごいわ
結構新しいから建物も外もきれいやねん。
そんなこと思っとったらしげが
大「このへんでええか。ちょっと話せえへん？」
と言ってきた。
智「ええけど急に改まって何話すん？」
俺がそういうとしげは
大「色々聞きたいことあるんやけどええ？」
と言ってきた。
智「おん。ええよ。」
大「じゃあさ、単刀直入に言うな。なんであの日飛び降りたん？……あ、別に言いたくなかったら答えんでもええよ。」
しげになら話してもええよな。
智「言えるで？しげなら。あの日丈がおってん。しげが会計行っとった時やけどな……。そんで目ぇ合ってんけどまあ無視やった。で、その後色々悪口とか言われて自分でいろんなこと考えてく内にみんな俺のこと嫌いなんやろうなって思ってん。やったら俺は必要無いな〜って。そんで死にたくなったから飛び降りた。」
大「そか。話してくれてありがとうな。」
俺は無言で頷いた。
大「俺はあんまり上手いこと言われへんけど、俺にとって神ちゃんは必要な存在やで。あの時俺のこと支えてくれて助けてくれたんは神ちゃんやろ？」
智「俺は全然そんなつもり無いんやけどな。」
大「それでも、俺のこと助けてくれたんは神ちゃんやねん!!やからさ、次は俺に神ちゃんのこと支えさせて？」
智「おん。おおきに。」
ほんまにしげが友達で良かったな……。
大「ほな、検査もあるし一旦戻ろか。」
智「そやな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：智流 | 作成日時：2017年12月4日 18時
