story 22 ページ24
side:tomohiro
会計に行ったしげを待ちながら自分もいい服とかアクセサリーとか無いかな〜って店内を見てまわっとるとどっかから聞き馴れた声が聞こえてきた。
しげでものんちゃんでも流星でも無い。
でも聞き馴れた声やった。
一緒に来たのは三人だけやったから俺は不思議に思ってあたりを見回した。
すると<ある人>が目に入った。
ちょっと前まではしょっちゅう遊んどって、
最近は全然話さへん。
話さんどころか避けられとる。
……もう分かったよな。
そう、丈がおった。
気付いて見てみると一瞬目があって、何か言われるかなと思ったら、
丈「チッ」
そうやって舌打ちだけして目をそらされた。
その後丈は、一緒にきとったやつらに
丈「まじなんであわなあかんの。あいつの顔なんか見たくもねーし。」
とかいっとった。
俺はというと放心状態でしげが戻って来とることにも気付かんかった。
しげはずっと俺のことをよんどったみたいで、俺が気付くと、
大「ずっとよんどったで?何かあったか?」
と言ってきた。
俺が首を横に振ると、
大「ちょっと行こっか。」
と言って俺の腕を引っ張った。
どこ行くんやろ……?
そう不安になっていると店が並んどるところからちょっと離れた所でしげは止まった。
智「何でこんな方きたんよ笑。のんちゃんや流星と離れてまうで?」
俺がそう言ったらしげは、
大「何かあったんやろ?話聞こうと思ってん。」
と言ってきた。
ばれとったんや……
智「なんで分かったん?」
俺が聞くと、
大「当たり前やん。さっきまでより大分テンションさがっとったもん。」
と言ってきた。
まじか……
俺そんな分かりやすかったかな……?
大「神ちゃん、何があったか教えて……?」
108人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:智流 | 作成日時:2017年12月4日 18時