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story 10 ページ12

side:daiki


午後一時、三時に流星との約束をとりつけた俺は近所にさんぽに来ていた。

理由は気分転換のため。



昨日までの暗い空気を無くして明るく話したいとおもったから。





ピコン

突然着信音がなった。



見てみると、

流星<ごめんな。おかんの用事で夕方からでかけなあかんくなってん

ということやった。



しげ<じゃあ話すの明日か?

流星<いや、今すぐ俺の家来てくれへん?

しげ<わかった。十分後には着くと思う。まっとってな

流星<了解。まっとるな。







俺は走った。

ここからなら走って十分ぐらい。





とりあえず急ぐか。









十分後、神ちゃんの家についた。



緊張するなと思いながらインターホンを押す。

そしたらすぐに流星が出てきた。





流「ごめんな、急に。智洋は自分の部屋におるからしげは俺の部屋におって。すぐ行くから。その時に智洋もつれてくから。」

大「分かった。」



俺が流星の部屋に入って一分もたたないうちに神ちゃんと流星は入ってきた。



流「おまたせ。俺もここにおるけど、気にせんとしゃべってな。」

大「分かった。神ちゃん……?俺から話してもええかな……?」



神ちゃんが無言でうなずいたのをみて俺は話し始める。





大「まず最初にほんまにごめん。俺、神ちゃんが辛いこと分かっててんにその傷えぐるようなことしてもうた。ごめんな。」


首を横に振る神ちゃん。

それでも俺は話し続ける。



大「そのさ、昨日けんかして思ったことあんねん。それはな、やっぱ神ちゃんはすごい大切な存在やなってこと。だからさ、これからも友達でおって。俺、神ちゃんがおらんと嫌やねん。お願い。俺とこれからも友達でおって?」






俺が話し終えると神ちゃんは目に涙をためながら首をたてに振っていた。


よかった。
これで神ちゃんと仲良うできる。









智「しげ、俺こそごめん。あんなひどいこと言ってもうて……。そのさ、しげになら話せる気がすんねん。せやから、今度落ちついたら聞いてや?」


俺は、

大「もちろんや!!」

そう言って笑ってみせる。


智「これからもよろしくな。」

神ちゃんも笑ってかえしてくれた。









ほんまによかった。

素直にそう思った。



それに、

次こそ神ちゃんを助けたる。


そう決意もした。

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作者名:智流 | 作成日時:2017年12月4日 18時

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