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#26 ページ27

[あ、A、!!!]


クリスマス当日、会ったのはうみだった。

といっても待ち合わせていたわけじゃなく、うみが勝手に家に来ただけ。


『どうしたの?』

[今日、クリスマスじゃん?Aは、どうするの、かなって]

『ごめん、私、今から人に会いに行くから、』


[やだ]

『…』

[どうせどっちかのカイトのとこでしょ?行かせたくない。今日だけでいいから元に戻ろ?]

『うみ、』

[クリスマスくらい、夢見せてよ、っ]



うみに会って、こんな状況でも変わらないうみに安心して、私はうみのそういうところが好きだったんだなって改めて思って、、




それでも変わらなかったこの想いはきっと本物なのだろう。



『うみ、ごめん。ごめんなさい。私、』

[言わないで!Aが言いたいこと分かったから、もう言わないで]

『うみ、、』

[苦しめて、ごめん。いいよ、Aは前に進みな、?]

『ごめんね、うみ。じゃあ私、行くね、』


[あ、ねえ待って!]

『ん?』

[幸せになれよ。これからも友達だから、ずっと]

『ん。ありがと。じゃあ、』

[うん、じゃあ!]



涙目なうみに背を向けて歩き出す。向かう先は決まっているから、もう振り返らない。



勇気をだして電話をかけた。大好きな、カイトに。

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作者名:みるく | 作成日時:2019年11月8日 23時

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